美容外科「ハルコクリニック」院長・中島ハルコ(大地真央)がある夜、家に帰ると宝石やブランド物のバッグなどがゴッソリ盗まれていた。
いつもは「私を誰だと思ってるの? 中島ハルコよ!」が口癖のスーパーレディーだが、珍しくボロボロと泣き出すハルコに、弱小出版社「食事の友社」のグルメ雑誌「グルメシ!」編集者兼ライター・菊池いづみ(松本まりか)は「あんなもんただの石、石ころですよ」と慰める。しかし、ハルコは「宝石はその女の歴史そのものなのよ!」「いい年して宝石を身に着けていない女なんて、スッポンポンみたいなもんじゃないの」と一喝する。
本当の狙いは遺産?それとも...
一方、ハルコクリニック事務長・大谷将(合田雅吏)が、クリニックに「大変なんです」と駆け込んできた。聞けば、大谷の父・卓(清水紘治)が46歳年下の若い恋人・入江愛菜(結城モエ)を妊娠させ、再婚すると言いだしたという。
1人暮らしの高齢者の遺産を狙う『後妻業の女』に騙されているのではないかと心配する大谷に、ハルコは「余命幾ばくもない老人が幸せそうな笑顔で死んでいくなら、アリじゃないかと思うわよ」と諭す。
しかし、日ごろ冷静沈着な大谷のうろたえようを見たハルコは、愛菜の本当の狙いを探るべく、いづみを連れて卓が住む愛知・蒲郡市へ赴いた。
さっそく調査を開始すると、愛菜はボートレース場で観客の案内などをするムーンライトガールとして働く一方、男性から金銭をもらって一緒に酒を飲む『ギャラ飲み』でも稼いでいること、さらには外国人らしきイケメンとの密会まで発覚する。
そんな秘蜜を暴露したハルコたちに、愛菜は「結婚は本人同士の問題。口出ししないで」と逆ギレする。そして、当の本人の卓は「たとえ騙されていても、それでいいんです」と聞く耳を持たない。
果たして愛菜は『魔性の女』なのか......。そこに、外国人宝石窃盗団を追う警視総監(ゆうたろう)まで絡んできて、事態は予想外の展開を見せる。(よる11時40分放送)
(寒山)