キャスターの岩田絵里奈アナが「お墓というと、『○○家の墓』と彫られ、代々引き継いだ大きな石のイメージですが、こちらを見てください。宅墓です」と紹介した。20センチ四方の台に重さ9キロほどの四角い"墓石"が載り、空洞になっていて骨壷が入っていた。
今年2月(2021年)に妻を亡くした男性は、遺影と宅墓を居間に置いていた。生前に「一人でお墓に入るのは寂しいよねえと話していて、それだったら宅墓にして家に一緒にいようよということにしました」と話す。5月12日の「スッキリ」が取り上げた。
1人用は7万円から
宅墓を考えた滋賀県の浦部石材工業の浦部弘紀社長は、「散骨が増えていますが、手元に何も残らないんですよね。近くに感じられるというのも、新しい弔い方という気はします」と話す。
そもそも、墓参に行かなくなっているという現実がある。2016年には、墓参に1年に1回以上はいくという人は89.3%いたが、20年は新型コロナウイルスもあって63.9%と大きく減った。街で聞いても、「遠いから、全然行けてない」「東京に住んでて、実家が埼玉で、おじいちゃんのお墓が千葉」「北海道なので、お墓参りのためだけに帰るというわけにはいかない」といった声が多い。
宅墓はいくらなのか。1人用は7万円からで、黒、白、赤、ピンク、緑の5色がある。以前は月に数件だった注文が、いまは40件になるという。
宮崎哲弥(評論家)「○○家の墓というのが変容して、個人の墓というわけで、現代に合ってますよ」
司会の加藤浩次「外のお墓と両方持つというのもできるね」
でも、祖父母や親の宅墓がいくつも部屋の中にあるなんて、ちょっと想像したくない光景です。
(カズキ)