高齢者ワクチン接種の目標数値 夏目三久「『極めて困難』指摘も」

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   「高齢者のワクチン接種について、菅首相は1日100万回接種、そして7月末まで に2回完了させるという目標を掲げています。実現できるのでしょうか」と司会の夏目三久が問い掛けた。

   首相官邸ホームページより算出すると、1回目に接種した人は高齢者全体の約0.9%、2回目を終えた人はわずか約0.025%。

   日比麻音子アナウンサーがけさ11日(2021年5月)の朝日新聞を紹介しながら説明する。「これまでの政府の調査に対して、全国約1700の自治体のうち700が7月末までには打てないと回答しているということです」

  • 「ワクチンの打ち手」としての医師や看護師の不足を訴える自治体も
    「ワクチンの打ち手」としての医師や看護師の不足を訴える自治体も
  • 「ワクチンの打ち手」としての医師や看護師の不足を訴える自治体も

「海外では、会場不足対策としてスーパーや薬局で打てるようにしたり...」

   その背景として、まずは会場不足。政府は東京・大阪の1日1万人の大規模接種会場を設置するが、各都道府県にも大規模会場の設置を積極的に検討するよう要請しているという。もう一つは、打つ手の不足。全国の自治体の約2割が「医師・看護師が不足している」と回答している。こういう状態で大丈夫なのか。

   夏目「政府の目標は極めて困難な数字だという指摘もあがっています。海外では、会場不足対策としてスーパーや薬局で打てるようにしたり、打ち手のために医療従事者でなくても研修を受ければ打てるようにしているところもあります。自治体の接種態勢の拡充のために国としてはできるサポートをし続けていただきたいと思います」と言うが、朝日新聞の見出しには「高齢者ワクチン 7月完了目標 焦る首相」とある。

(一ツ石)

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