「コロナ禍で更年期障害の相談が相次いでいます。男性の相談も急増しているんです」と永島優美アナ。「女優の森尾由美さんとタレントのヒロミさんが更年期への不安を告白しました」とMCの谷原章介が続けた。11日(2021年5月)の「めざまし8」が紹介した。
森尾さん(54)が更年期を自覚したのは、5~6年前。夜中に急に不安襲われ、目が覚めてしまうなどの症状があった。漢方薬を服用し、落ち着いてきた矢先に直面したコロナ禍。仕事がなくなり、家族以外の人との関わりもなくなったことで一気に悪化してしまったそうだ。「モチベーションがダダ下がりになってしまった。コロナでありとあらゆるやる気を持っていかれた感じがする。美容院にも行きたくないし、洋服もいらない。何もしたくない」と森尾さんは話す。
「コロナ禍はすごく負担に」
専門医によると、森尾さんのような患者は珍しくないそうだ。産婦人科医の善方裕美医師は「原因が明らかにコロナという人は増えている。8割ぐらいですかね」。また産婦人科医で性科学者の宋美玄医師は家事負担の増加や育児をしながらの在宅ワークなどコロナによるストレスの影響を指摘し、「更年期障害の真っ只中にいる方にとって、コロナ禍はすごく負担になっている」と話した。
更年期障害は女性特有のものと思われがちだが、最近では不安感や落ち込み、イライラ、睡眠の悩みなどを訴える男性の患者も増えてきているそうだ。
ヒロミさん(56)も経験者の1人。以前出演した番組で「俺も何年か前、本当に更年期障害だと思うんだけど、動悸とかあったよ。俺ずっと薬飲んでたもん。なんかふらふらしっちゃったりとか」と発言している。
「家族との時間が増えた一方...」
この時期に男性の更年期障害が増加している理由について、マイシティクリニックの平澤精一院長は「テレワークにより家族との時間が増えた一方、社会との関わりが少なくなった。その結果、人と接触することで活発に分泌されるテストステロン(男性ホルモン)が低下してしまったからではないか」と話している。
谷原「僕もゆううつな気持ちになったり不安になったりすることある。日曜日にサザエさんを観るときみたいな気持ち」
湯山玲子(著述家、プロデューサー)「男性は性欲の衰えと一緒に来ますから、男の文化の中で『俺だけは違う』ってブレーキがかかってしまうのでしょう。なかなか自分でも自覚したくないのだと思います。でも、この時期にイライラとかがあるのだったら、専門のクリニックに通ったら楽になるかも知れませんよ」
(ピノコ)