「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」
これは、内閣官房参与の高橋洋一・嘉悦大教授がおととい9日(2021年5月)、ツイッターで投稿したものだ。「国内の新型コロナウイルスの感染状況を『この程度のさざ波』といったことに批判の声があがっています」と日比麻音子アナウンサーが伝えた。
小池都知事「感染爆発の危機と隣り合わせの状況だという認識」
きのう10日の全国の新規感染者は4940人、重症者は1152人と過去最多。東京都では新規感染者は573人、重症者78人だった。小池百合子都知事は「これは新たな局面を迎えているという認識が必要かと思います。感染爆発の危機と隣り合わせの状況だという認識を有しています」と厳しい見方を示していた。
街でも「さざ波」について、「毎日ニュースで逼迫している医療の方のことを考えると、本当に目の前のことをよく考えてほしいなって。その一言ですね」「コロナで身近な方を亡くされた方は傷つくし、一度考えてからツイートしてほしい」
高橋氏は財務官僚として理財局資金企画室長、総務大臣補佐官、内閣府参事官などを務めた経済学者。去年(2021年)10月に菅首相によって内閣官房参与に任命された。連休中の4日にも首相公邸で首相と面会している。
母親がコロナウイルスに感染した男性は「これだけコロナで苦しめられて、まして身内が苦しめられた中で、そういう発言は、はっきり言って失礼極まりない。なんで『笑笑』と書くんだろうなと思います。そういう無責任な心ない発言をされて、やっぱり憤りは感じますね」と訴える。