「選手に矛先、あってはならない」 夏目三久、「池江選手へ辞退要求」に言及

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   「コロナ禍での東京オリンピックの中止を求める声が高まる中で、その矛先がアスリートに向かう事態になっています」と司会の夏目三久が伝えた。週末に競泳の代表に内定した池江璃花子選手(20)のSNSに代表辞退や開催反対の声をあげるように求める声が寄せられ、池江選手は「とても苦しい」とコメントしている。

   きのう、9日(2021年5月)、東京・新宿の国立競技場周辺では東京五輪の開催を反対するデモが行われ、100人を超える参加者がプラカードを掲げながら行進した。また、週末に行われたJNN世論調査によると、今夏の東京五輪開催について「延期すべき」が28%、「中止すべき」が37%で、6割を超える人が「延期」「中止」の考えを示していた。

  • どうなる五輪開催。
    どうなる五輪開催。
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「理不尽」指摘も

   こうした中、アスリートたちが声を出すようになった。テニスの大坂なおみ選手は9日、「人々がリスクや大きな不安を感じているのなら、今されているように間違いなく議論すべき」とした上で、「私はアスリートだし、一生待ち望んでいたようなものなので、オリンピックは開催されてほしい」とアスリートしての素直な思いを明かした。

   競泳の池江璃花子選手は7日に自身のツイッターを更新し、複雑な胸の内を語った。「今のコロナ禍でオリンピックの中止を求める声が多いことは仕方なく、当然の事と思っています」と述べ、しかしながら、「私に反対の声を求めても、私は何も変えることができません。ただ今やるべき事を全うし、応援していだいている方達の期待に応えたい一心で日々の練習をしています」と語り、「この暗い世の中をいち早く変えたい、そんな気持ちは皆さんと同じように強く持っています。ですが、それを選手個人に当てるのはとても苦しいです」と胸中を明かし、「私に限らず、頑張っている選手をどんな状況になっても暖かく見守ってほしいなと思います」と呼び掛けた。

   これについて、マラソンで2大会連続メダルを獲得した有森裕子さんは「組織が『意固地』とも感じる発言をし続ける現状が、このような理不尽な矛先の向けられ方を生んでいます!」と投稿した。

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