軽トラックを改造したキッチンカーで全国を回る移動珈琲屋「たこ珈琲」の店主・青山一(中村倫也)は、かつてヤクザに命じられるままに人をボコボコにして始末する『清掃業』をしていた過去を、青山が淹れる珈琲のファンのOL・垣根志麻(夏帆)を知られてしまった。
青山は『清掃業』から足を洗い、珈琲の道に進むきっかけとなった珈琲の師匠「たこ」と呼ばれるホームレス(光石研)との出会いを、垣根に語る。
2代目の死の真相は?
ホームレスに身をやつしながらも、おいしい珈琲にこだわるたこは、その理由を「ド底辺の生活でも彩りがほしいから。どうせなら小粋にポップに生きたい」と青山に語った。その言葉が『生きがいのない底辺の生活』をしていた青山の心に突き刺さり、青山はたこに弟子入りしたのだった。
たこは、ただ単に珈琲をおいしく淹れる技術だけではなく、青山自身に足りていない『何か』を気づかせるため、厳しい修行を課す。そして、青山は珈琲の腕前の上達に比例するように、心穏やかに日常を過ごしたり、ちょっとした幸せに気づいたりすることの大切さを理解するようになった。
青山は垣根を家まで送り、かつての相棒だった「ぺい」こと杉三平(磯村勇斗)から託されたメモを手がかりに、本来の目的を果たすべく車を走らせた。
その目的地にようやく辿り着いたと思ったその時、かつて青山が手下として働いていた暴力団の3代目組長・ぼっちゃっん(宮世琉弥)に捕まってしまった。まだ高校生でもあるぼっちゃんは、青山が父親である2代目組長を殺した上に組のカネを盗んで逃げたと思い込んでいる。そのため、三平に父親の仇である青山の跡を追わせていたのだ。
だが、組の古参幹部・夕張(鶴見辰吾)から明かされる2代目の死の真相は、ぼっちゃんが聞かされていた話とまったく違うものだった。
この第6話は、青山が移動珈琲屋として全国を回っている理由も判明し、ドラマ最終盤の山場となる。くれぐれもお見逃しなく。(よる11時6分放送)
(寒山)