千代(杉咲花)は、継母である栗子(宮澤エマ)との悲しい別れのあと、春子(毎田暖乃)を養子にむかえ、親子で平和に暮らしていた。
元夫であり、鶴亀新喜劇の座長でもあった、一平(成田凌)と離縁して以来、道頓堀から離れて2年の月日が流れていた。
大人気となったラジオドラマ「お父さんはお人好し」の仕事も順調で、千代はすっかり「大阪のお母さん」のイメージが定着していた。
■オファーが殺到
やがて千代は、巨匠と言われる監督から「また頼みますよ」と映画や舞台へのオファーが殺到するようになった。
女優として千代は感慨深く思う。
千代「ほんまに、役者やめんでよかった」
そんなある日、鶴亀株式会社の熊田(西川忠志)が訪ねてくる。鶴亀を退社する予定の熊田の願いは、千代に1日だけ鶴亀新喜劇の舞台に立ってほしいというものだった。
そして帰り際、千代に差し出したのは、一平が書き上げた新作「初代桂春団治」の台本だった...(NHK総合あさ8時放送)