落ちこぼれの集まりだった龍山高校から東大合格者を輩出し、一躍時の人となった元暴走族で東大卒の弁護士・桜木建二(阿部寛)はその後、法律事務所を設立し、学校再建のエキスパートとして順風満帆な弁護士人生を歩んでいた。
その桜木は千葉県にある龍海学園教頭・高原浩之(及川光博)から学校再建の依頼を受け、元教え子で彼の法律事務所で働く弁護士・水野直美(長澤まさみ)ととも学園に乗り込んだ。
ところが、偏差値32で経営破綻寸前の龍海学園では、自由な校風を理想に掲げる理事長・龍野久美子(江口のりこ)や龍野の腰巾着の校長・奥田義明(山崎銀之丞)をはじめクセの教師たちが待ち受け、ことあるごとに桜木らの改革に反対する。
勝負に負けた方は即廃止
ともあれ、東大を目指す生徒を集めたクラス「東大専科」は、偏差値28で学年最下位の瀬戸輝(髙橋海人)、半月板損傷でバトミントン部を退部した岩崎楓(平手友梨奈)、甘やかされて育ち一度も頑張ったことがない早瀬菜緒(南沙良)、優秀な弟と比較され劣等感の塊の天野晃一郎(加藤清史郎)の4人でスタートした。
さっそく桜木は、東大合格者を見送るシンボルとして、校庭に桜の木「ドラゴン桜」を植え、「お前たち4人が東大に合格するころ、この桜が満開になるんだ」と、彼らのやる気を鼓舞する。しかし、水野が専科の4人にミニテストをしたところ、いずれの生徒も中学レベルの問題にも苦戦する始末だ。
一方、もしも東大合格者が5人出たら理事長を辞任しなければならない龍野は専科に生徒が集まり始めたことに焦り、専科をつぶすために「難関大コース」を新設。理系で学園トップの秀才・藤井遼(鈴鹿央士)を引き入れた。
秀才ゆえに人を見下す癖がある藤井は、専科のメンバーを「このレベルで、マジで東大に入れると思ってるの?」とバカにする。桜木が藤井に「お前に東大は無理だ。1年後、東大に受かるのは東大専科の生徒たちだ」と言うと、藤井は「東大専科」対「難関大コース」の勝負をもちかける。過去の東大入試問題を使ったテストを行い、勝負に負けた方は即廃止というルールだ。
クラスの存続を賭けた勝負は3週間後。「勝てる見込みはあるということですよね?」と不安げに問いかける生徒に、桜木は「バカ同士だからこその利点がある」と自信満々。生徒たちに「お前らはユーチューバーになれ」「お前らはツイッターだ」とSNSを利用したチームプレーのマル秘勉強法を伝授する。
これまでの記憶力重視から実践的な学力重視へと変わった令和の時代の東大入試に、桜木と落ちこぼれ生徒たちはどう立ち向かうのか、とくとお手並み拝見だ。(よる9時放送)
(寒山)