きょう6日(2021年5月)のあさイチ冒頭で、新型コロナウイルスのワクチンについての視聴者の疑問に、感染症専門医の堀賢さんが答えた。
まずは副反応について、「発熱や咳、くしゃみなどの症状が出た場合は、新型コロナウイルスに感染したと考え、自宅内でも隔離した方がいいのでしょうか」。
堀さん「念のため隔離した方がいいと思っています。ワクチンの副反応とコロナの感染時の症状がよく似ているために、詳しい検査をしないと区別がつかないんです。万一に備えて最低2日ほどは隔離して様子を見ていただければと思います。それでも症状が治らない場合は感染を疑った方がいいかもしれません。副反応による症状は長くても2日程度でほとんどがおさまるので、目安にしていただきたいと思います」
標準的な接種間隔は?
次にワクチン接種について。
鈴木奈穂子キャスター「1回目の接種でアナフィラキシーが出た場合、2回目の接種はしてもいいんでしょうか」
堀さん「2回目は中止します。ただ1回は接種できているので、もし感染したとしても重症化を防ぐ作用は期待できます」
すでにコロナに感染した人は、ワクチンを接種しなくてもよいのか。
堀さん「是非打った方がいいと私は思います。アメリカのCDC(疾病予防管理センター)では、過去に感染した人も最低1回は打った方がいいと推奨しています。感染した方でも免疫の強弱はさまざまで、免疫ができたとしても弱すぎてできていないのと同じくらいということもあるそうです。ワクチンは免疫を不活化するので、感染歴がある人も、最低1回は打っておくのがいいです。ただ感染歴がある方は、接種後の副反応がやや重く出る可能性も指摘されているので、打った後2日くらいは休みを取れるように準備をしておくのがいいと思います」
最後に、2回目の接種予定日を逃しても、遅れて2回目のワクチンを接種して効果はあるのか。
堀さん「アメリカのCDCによると、2回目の接種は1回目から6週間以内にするのが望ましいとされています。ただそれより長期間空けた場合のデータが非常に限られているので、どこまで延ばして安全かというのはまだわかっていません。ですから6週以内に打ち終えるようにしていただければと思います」
博多華丸キャスター「どれくらいの間隔が一番いいんでしょうか」
堀さん「ファイザーのワクチンは3週間、モデルナのワクチンは4週間が標準的な接種間隔です」
(ピコ花子)