NHK大阪のラジオドラマ「お父さんはお人好し」の第1回の放送は、お母ちゃん役の千代(杉咲花)が台本のセリフを2ページも飛ばしてしまうという絶体絶命のアクシデントのなか、お父ちゃん役・花車当郎(塚地武雅)とのアドリブが掛け合いがうまくいき、なんとかピンチを脱出した。脚本家である長澤(生瀬勝久)が千代に感心する。
長澤「なんで、あないなアドリブに対応できますのや」
千代「千之助さんに、鍛えてもろたさかい」
その結果「お父さんはお人好し」はお茶の間で大好評となり、女優・竹井千代は見事に復活を遂げた。
■千代は人気者に
番組は好調のまま半年間が過ぎた。
千代は、街ですれ違う人々に「千代子お母ちゃん」と呼ばれる程の人気になった。
一方、鶴亀新喜劇の番頭・熊田は、座長で千代の元夫・一平(成田凌)に依頼する。
熊田「鶴亀新喜劇の3周年公演をする。鶴亀の威信にかけて必ず成功させるように」
ところが、一平はなかなか脚本を書けずに苦しんでいた。そして劇団員である松島寛治(前田旺志郎)に頼み事をする。(NHK総合あさ8時放送)