「子役」と「動物」には勝てない、とはよく言ったものだ。このドラマも、関ジャニ∞横山裕初主演ドラマという触れ込みだったが、初回を見る限り完全にコタロー役の子役(川原瑛都)に食われていた。
これから物語が進むにつれ、横山が活躍する流れになるのかもしれないが、破壊的に可愛いコタロー、なかなか手強そうだ。どこかで見たと思ったら、渡辺直美主演「カンナさーん!」でカンナの子どもレオ役の子だ。あれから4年、7歳になった今も可愛さは変わらず。中学生になった鈴木心くんの後を継ぐのは、彼かもしれない。川原瑛都の名前は心に留めておこう。
イッセー尾形が2役で「夫婦」
ドラマはタイトルどおり、5歳児のコタローがアパートで一人暮らしをするところから始まった。アパートの住人にご挨拶をするため、高級ティッシュを5箱用意。お隣が横山演じる売れない漫画家・狩野進の住まいだ。ちなみにその隣はキャバ嬢の秋友美月(山本舞香)、一見コワモテの男(生瀬勝久)、さらに、大家夫妻をイッセー尾形が2役演じるというちょっとした遊びごころ溢れるシーンも。
ま、実際問題、5歳児がひとり暮らしするということ自体、あり得ないが、そこはコミック原作、そういう突拍子のない設定も気にならない。朝。台所でなにやら切っているコタロー。ご飯を炊き、握り飯を作り、味噌汁まで自分で用意し、「いただきます」と手を合わせて朝ごはんを食べる。新聞を黙々と読むなど、オトナ顔負けの日常生活を送っている。なぜか腰におもちゃの刀を差していて、言葉づかいも自分を「わらわ」、相手を「おぬし」などと、なにやらおかしく、タイムトリップして現代に来たのかと思ったが、そうではなく、大好きなアニメ「とのさまん」の真似だった。アニメに夢中になるコタローはやっぱり5歳児なんだなという感じだ。
一方、お隣の狩野はというと部屋は散らかり放題で、食事はインスタントと好対照だ。アパートの部屋にお風呂がないと気づいて驚くコタロー。お隣さんに銭湯に行くように言われる。お隣さんはお隣さんで、5歳児を1人で銭湯に行かせるのを不安に想い、後から追い掛けて一緒に大浴場につかる。コタローとの距離がかなり縮まり第1話は終了。