「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家の野崎幸助さん(当時77)が2018年に覚せい剤中毒で死亡した事件で、和歌山県警がきょう28日(2021年4月)、東京都在住の元妻の須藤早貴容疑者(25)を殺人容疑で逮捕した。「モーニングショー」は予定を変更し、番組の冒頭で、午前6時半に羽田空港から和歌山県警へと移送される際の容疑者の映像を伝えた。
野崎さんは和歌山や東京で金融業や不動産業などを経営する会社社長で、年収は数億円、総資産は50億円以上と言われていた。多くの女性との交際遍歴から「紀州のドン・ファン」と呼ばれていた。2017年2月に番組の取材に自宅で応じた際には100万円のエルメスのスーツ姿で登場し、2億4000万円で購入したというルノワールの名画を披露していた。
「時間はかかりましたが...」
当時21歳だった須藤容疑者と3度目の結婚をした3カ月後の2018年5月、自宅で死亡しているのが見つかり、遺体からは致死量を超える覚せい剤成分が検出された。
野崎さんの遺産は13億円にのぼるといわれているが、「全財産を田辺市に寄付する」と書かれた野崎さんの遺言書の存在が死後に明らかになり、「市は現在、不動産の所有権移転や債務整理など受け取りの手続きを進めているということです」と斎藤ちはるアナウンサーが伝えた。
MCの羽鳥慎一「当時、大変注目された事件です」
元検事の大澤孝征弁護士「この事件の特徴は、凶器として覚せい剤が使われたこと。時間はかかりましたが、ここから犯人にたどりついたと思われます」
浜田敬子(元AERA編集長)「もう3年もたったのかという感慨を持ちました」
(キャンディ)