「先ほど入って来たニュースから始めましょう。2018年、紀州のドン・ファンと呼ばれた和歌山県の資産家が急死した事件で、急転直下の展開となりました。25歳の元妻が今朝、殺人の容疑で逮捕されました。事件から3年、逮捕の決め手とは...」と、MCの谷原章介が切り出した。
逮捕されたのは、須藤早貴容疑者(25)。3年前、夫だった会社社長の野崎幸助さん(当時77)を自宅で急性覚せい剤中毒にして殺害した疑いが持たれている。
何千本というビール瓶を押収
野崎さんは自宅2階の寝室で変死。遺体には注射痕はなく、どのように覚せい剤を摂取したのかも含めて謎に包まれていた。資産家の不可解な死は一時的に大注目されたものの、糸口がつかめないままその後はほとんど報道されなくなっていた。
しかし警察はこの間も、水面下で捜査を続けていたようだ。野崎さんが死亡前に晩酌していたという情報から、何千本というビール瓶を押収し、覚せい剤の成分の検出検査などしていたという。
何が逮捕の決め手になったのか。今回新たに分かったことは、須藤容疑者が事件前、インターネットで覚せい剤について調べていたということ。そして、野崎さんが覚せい剤を摂取した時間帯には、家政婦は外出しており、ほかに須藤容疑者しかいなかったということ。
谷原「自宅は密室状態で、ご本人、奥さん、家政婦の3人しかいなかった。なんで3年間もかかったのでしょうか」
告別式直後の映像に映っていた場面
元警視庁刑事の吉川祐二さん「そこはやはり慎重になったのでしょう。心の中で妻、あるいはもう1人の女性であろうと見立てをしていても、人を逮捕するには確実性が必要ですから。今回逮捕されたということは、覚せい剤に関する捜査が十分に行われた可能性が高い。表には出てきていませんが、妻が逮捕されるに至った過程には、覚せい剤による検挙者が相当数出たのではないか」
「めざまし8」が入手した映像には、野崎さんの告別式当日、火葬を待つ須藤容疑者が大あくびをしている様子が映っている。また、告別式直後の画像には、自宅で満面の笑みを浮かべてスマホを操作する須藤容疑者の姿が確認できる。
13億円以上という野崎さんの遺産。谷原は「莫大な遺産が人を狂わせた面もあるのでしょう」と眉をひそめた。
(ピノコ)