「新型コロナウイルスの国内の死者が累計で1万人を超えました」と司会の夏目三久が伝えた。「そして、そのうち約8割が去年(2020年)12月以降に死亡した人で、死者の増加ペースが加速しています」。
一方で、インドで猛威を振るっている変異ウイルスの感染者が東京都内で初めて確認された。確認されたのは80代の女性で、インドへの渡航歴などを調べている。
インド由来の変異株、「まだ明らかになっていない点も多い」
きのう26日(2021年4月)、加藤勝信・官房長官は、「我が国では現在、インドで確認された変異株は計21件。空港検疫で20件、国内事例で1件確認されています」と、空港検疫のほかに国内で確認された事例があったことを明らかにした。
その1件が都内で見つかったということだ。小池百合子都知事はきのう、「インド株が都内でも見つかっています。それがどういうものなのか、分からないことがかえって怖いです。東京は1件わかっていますが、それより多いかも知れません」と述べた。
東京都によると、女性はすでに回復し14日(2021年4月)に退院、渡航歴や発症した日などは詳しいことは調査中という。また、この女性の濃厚接触者の中に陽性となった人もいたが、すでに回復し退院しているという。
インドの変異ウイルスについて、国立感染症研究所は「警戒度を引き上げる」と見解を示し、「感染力が高いとされ、免疫やワクチンの効果を低下させる可能性も指摘されているが、まだ明らかになっていない点も多いので、引き続き実態を把握していきたい」と述べた。
東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授は「海外と直接関係ない人で1人見つかったということは、そこに至るまでに何人の感染者を経由したのか、経由した人からどのくらい広がっているのか、そういうところから拡大してしまうリスクはやはりあると思います」と危惧し、ワクチンの効果については「その点はすごく重要ですが、まったく効かないという可能性は低いと思います」と言っている。
(一ツ石)