茨城県の大洗海岸で、ハマグリの「大量密漁」が相次いでいる。
「大洗サンビーチ」は1.2キロの範囲で、一人1キロまで潮干狩りが可能だが、先週土曜日の24日(2021年4月)、多くの潮干狩り客でにぎわった。この南側にある「禁止区域」の砂浜では、ウエットスーツを着て大量のハマグリを採る人の姿が見られた。
約1トンを密漁
番組のスタッフが、採っている人に「禁止区域と知っていますか」と尋ねると、「聞いたことはありますよね。でもなんか、(採っている人は)ずいぶんいますよね」。「知らなかった」と言ったり、10キロ以上のハマグリを無言で持ち帰る人も。5キロくらいのハマグリを持った高齢の女性に「禁止区域ですよ」と声をかけると、「ここはいいの」と言うだけ。「サーフィンやってる人はもっと大きいの採っている」。
先週、茨城海上保安部は、密漁の疑いで男2人を摘発した。去年5月から今年3月まで、ハマグリ約1トンを密漁、ネットで販売し、120万円の利益を得ていた。地元の漁業協同組合は、「鹿島灘のハマグリがなくなってしまう。ちゃんとルールを守ってほしい」と訴える。海岸にまかれたハマグリの稚貝は成長しながら沖合いへ移動、約7年間かけて成長したものを漁師が捕獲している。