「めざまし8」ではきょう26日(2021年4月)から新コーナー「EXITの未来チャレンジ(仮)」が始まった。お笑いコンビEXITのりんたろー。と兼近大樹が社会問題を追跡取材するというもので、初回は規格外野菜について。最近SNSで話題になっている、へんてこりんな形をした野菜を入り口に、日本の食品ロスに斬り込んだ。
日本最大の青果市場・大田市場(東京・大田区)に向かった2人。仲卸会社「サンオオタ」の井灘敏昭さんに話を聞いた。
「キレイな野菜を買いたい」という消費者意識
規格外野菜とは、曲がってしまったり、大きすぎたりする野菜で、出荷が難しいとされる野菜。選別は厳しく、例えば長ネギなら白い部分が少ないものはNGとなってしまう。井灘さんによると、市場で規格外野菜になるのは年間で約200万トン。キュウリでいったら200億本分だそうだ。
曲がってしまったキュウリを食べた兼近は「うまい!サンキューリ!これを出荷しないのはもったいないですね」とコメント。
味は変わらないのに、なぜここまで多くの野菜が規格外や廃棄になってしまうのか。それは「キレイな野菜を買いたい」という消費者意識だ。過去の調査では、規格外野菜を買ったことがないという人が4割を超えるという結果が出た。「規格がある故に、スーパーには素晴らしい商品しか並ばない。お客さんはそれに慣れているから、少しでも曲がっているとイヤ!ってなっちゃうの」と井灘さんは話す。
井灘さんの会社では、生産者を助けたいという気持ちから、規格外野菜を売るネット販売サイト「みためとあじはちがう店」を立ち上げた。ある日の詰め合わせは白菜、にんじん、きゅうり、紫たまねぎ、長ナス、レタス、ズッキーニ、マッシュルームなど14種が入って、通常なら3300円くらいのものが2160円。かなりお得だ。