東京での3度目の緊急事態宣言初日となった25日(2021年4月)、都内の1000平方メートル超の大型商業施設は休業。また、渋谷などでは20時に街のネオンを消すなどの対策が取られた。一方、「めざまし8」のカメラがとらえたのは、メッセージが伝わっていない部分もあるという現状。『東京脱出』、『路上飲み』などの姿も多数見られました」とMCの谷原章介が26日に伝えた。
例えば、多摩川を挟んで東京側と神奈川側にある野球場。東京側はガラガラなのに神奈川側では複数のグループが野球をしていた。また、横浜の観光スポットや千葉の大型商業施設などには都内から大勢の人が訪れていた。
路上飲みで「回し飲み」も
さらに、20時を過ぎた新宿歌舞伎町では、暗がりの中、マスクを外した若者たちが飲み会をする姿が。同様の路上飲みは渋谷、池袋、中野、秋葉原などでも確認できた。コールをかけながら1つの缶の酒を回し飲みするなど、けっこう派手にやっている。
一方、都が独自に決めた「1000平方メートル以下の商業施設への休業の協力依頼」に関しては混乱も生まれている。北区のペットサロン店長は「根本的によく分からない。1日数人のお客様の出入りで影響があるとは思えないので、依頼だったらお受けしませんが...」と首をかしげる。応じた場合の協力金に関して都の担当窓口に複数回電話したものの、込み合っていてつながらなかったと言い、詳細が分からないので営業を続けるそうだ。
また、小池都知事の「ホームパーティー、レンタルスペース飲み会も行わないで」という発言でも混乱が起きている。名指しされたレンタルスペースのオーナーは「パーティーは全体の中で3割くらいしかないのに、そこだけターゲットを絞って言われると、変なイメージがついてしまって迷惑です。実際に、発令されてから一斉にキャンセルが出ていています。補償もない状況の中、経営が圧迫されているのが実情です」と話している。
「学びがなく、ちぐはぐです」
谷原「本当に難しいですね。許可されている範囲内で行動していても、他人からは良い印象を持たれないこともある。レンタルスペースも利用者の利用の仕方によってはいわゆる脱法行為のように受け取られる場合もある。でも、飲食店でのランチなんかは感染症対策をしていれば問題ないんですものね」
弁護士の橋下徹「政治行政は全く学びがなく、ちぐはぐです。なんで1000平米超のところを規制するんですか?大規模店舗の方が3密のリスクは低いのに。重要なのは、キャパシティコントロールで、施設当たりの中の密度なんですよ。国民の営業の自由をあまりにも軽く考えすぎだ」