昨日25日(2021年4月)、東京、大阪、京都、兵庫に新型コロナ緊急事態宣言が発令された。
「オーロラビジョン、明かりが消えました。いつもは明るいスクランブル交差点が暗い雰囲気になりました」とリポートするのは、20時の渋谷を取材する阿部祐二リポーター。東京都は街灯以外の消灯を要請していて、スカイツリーや東京タワーも20時で消灯された。
しかし、スクランブル交差点にはまだまだ多くの人が。「不要不急の外出自粛という現状からすれば、抑えきれていない」と阿部リポーターが伝える。
「緊急事態宣言は知らなかった」の声も
宣言直前の24日土曜日と比べてみると、東京、銀座、新宿などでは4割減、渋谷では3割減と減ってはいる。しかし24日は「百貨店閉まってしまう」「今日しかない」など駆け込み外出が多かったことを考えると、減少幅は少ないようにも思える。
実際25日の人出を取材すると、新大久保や新宿などは普通の日曜日と同じように見える。街頭インタビューでは「アクセサリーの修理受け取りに来た。用事がすんだらすぐに帰ろうかな」「予約していた服を受け取りに来た」「宮城から夜行バスで来た。緊急事態宣言は知らなかった」などの声が。
さらに、夜の渋谷では座り込んで宴会する若者たちの姿も目立つ。都は路上や公園での飲酒をやめるように求めているが、マスクをせずに一気飲みコールをする人も。
阿部リポーターが路上飲みをする20代女性を直撃すると「レモンサワー飲んでます。極力家から出ないですが、用事があったらしょうがないかな」
近藤サト(フリーアナウンサー)「私が教えている大学は来週からオンラインになるが、学生は無表情で受け入れている。一方で飲食店や路上で騒いでいる同年代の若者がいる。このまま続くと、理不尽な不平等さがみんなの中に蔓延する」
「メッセージが伝わってこない」
榊原郁恵(タレント)「路上飲みは腹立たしい。厳しくしてくれないと協力している人がむくわれない。情報発信も、オーロラビジョンを使って『協力ありがとう』など上手に伝えていけたら」
司会の加藤浩次「『若い方』と括るのも違う。40代50代でも隠れて飲んでいる人がいる」 水野泰孝医師(日本感染症学会指導医)「路上飲みは『ここだったら大丈夫だろう』とすり抜ける。結局は個人の意識。海外でも外出禁止令で抑え込んだあとリバウンドが来ている場合もある」
宣言は5月11日までの予定だが、解除の見通しはどうか。政府はステージ3以下を目安としているが、2週間で下げられるのか。
水野泰孝医師「ゴールデンウィークは社会活動がある程度停止する期間で、感染は頭打ちにできるかもしれません。しかし医療提供体制をステージ3に持っていくのはかなり厳しい。最低でも1カ月くらいかかる」
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「政治リーダーは、やろうとしてることを伝えることが大切だが、メッセージが伝わってこない。心に響かない」
(みっちゃん)