夏目三久「(20時消灯の)デメリットは?」 東京「灯火管制」で気になった点

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   3度目の緊急事態宣言が出されたきのう25日(2021年4月)の夜の東京都内、20時を過ぎると、都庁、国会議事堂、東京スカイツリー、レインボーブリッジなどが一斉に消灯された。

   この消灯のきっかけとなったのは、先週金曜日(23日)の小池百合子都知事の一言だった。「20時以降ですけれども、街頭の看板、照明が伴う看板、ネオン、イルミネーションなど停止していただくようにお願いをいたします」

  • 「人の流れ」への影響は?
    「人の流れ」への影響は?
  • 「人の流れ」への影響は?

「人の流れを抑える一定の効果が期待できると思います」と専門家

   ネット上では「まるで戦時中の灯火管制のようだ」といった書き込みが出た。日本では第二次大戦中に夜間の空襲に備え、屋外に明かりが見えないようにする「灯火管制」を行っていた。それをなぞらえて言ったようだ。

   この大規模消灯、どれほどの効果が期待できるのか。藤森祥平アナウンサーが照明の人への心理や行動などについて研究している東京都市大学の小林茂雄教授に「小池知事の消灯要請にどう思いますか」と聞いた。

   小林教授は「驚きましたね。夜間の照明を調整することによって外出を抑えるという試みは、国内でも外国でもあまり聞いたことがありません」と話すが、「人の流れを抑える一定の効果が期待できると思います」と語る。

   そして、「人は光をみると、引き込まれていくんですけど、(消灯すると)華やかさがなくなるということで、行きたくなるような気持ちを抑える効果があります。また視覚的にそこに行ってはいけないんじゃないかっていう罪悪感を感じやすくなります。割と早く効果が出るんじゃないかと思っています」と述べた。

   司会の夏目三久「(一方で)外が暗くなると、困ったこと、デメリットなことはないんでしょうか」

   藤森祥平「小林先生は、人流抑制の効果はありますが、目印がなくなり道に迷うかもしれないし、犯罪への監視効果が薄れることもなくはない、といっています。外側の明かりは消えても、内側は付けておくことで安心感を与え続けるといったことも大切ですね」

(一ツ石)

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