4月15日、NHK BS1の「駅ピアノ・空港ピアノ・街角ピアノ」を見ました。
この番組は2019年に始まった人気シリーズ。世界各地の駅や空港等に置かれた誰でも自由に弾けるストリートピアノに、定点カメラを据えて収録しています。
ストリートピアノには年齢も国籍もさまざまな人がやって来て、思い思いの曲を弾きます。ピアノ演奏と、どんな思いで弾いたのか、自分が置かれている状況などを紹介するテロップで構成。夢や希望を語る人もいれば、悩みや不安を話す人もいて、ナレーションではなくテロップで伝えるのですが、45分の番組にさまざまな人間模様が描かれているのです。行き交う人がピアノ演奏に耳を傾けたり、拍手したりする様子も映し出されます。
ノルウェーのオスロ空港でジャズ・ピアニストやハリウッド俳優も演奏
この日は、ノルウェーのオスロ空港でロケをしていました。男女の若いカップルがやって来て、男性がクラシック音楽を弾きました。彼らの新居には、ピアノが届くということで、うれしそうでした。
次にやって来たのは、男性のジャズ・ピアニスト。ライブに参加したとのことで、さすがの腕前でした。また、ハリウッドの俳優&歌手が味のある演奏を披露しました。
この番組の制作スタッフは、ノーナレーションで、存在感を見せずに、インタビューも適宜入れ込んで、"上手く"番組を作っています。世界各国のさまざまな状況やそこに暮らす人々の人間模様を"表現"しているのですが、共通しているのは温かさです。ピアノを弾く技術の"高低"を問わず、思わず拍手したくなります。