「東京都内、街灯以外は『午後8時以降消灯を』 小池知事が要請」(毎日新聞ウェブ版見出し、記事は共同)――2021年4月23日の小池百合子都知事による昼会見の内容を受け、こんなニュースも配信されました。
こうした報道をうけツイッターでは、「灯火管制」というワードが一時注目を集めました。まるで戦時中に夜間空襲を避けるために照明に覆いをつけるなどした「灯火管制」のようだ、といった印象を持った人も少なくなかったようです。
中には、都全体に対する要請なのか、といぶかった人もいたようですが、「東京、店の照明消灯を要請へ」(共同通信ウェブ配信版)など、「店」などを対象とした要請である旨を見出しに明示した記事も出ており、店などへの(業界団体を通じた)要請だと理解したうえで、「灯火管制」だとの印象をツイートするユーザーもいたようです。
「防犯の関係で、街灯はそのまま」
小池知事の会見動画を確認すると、街頭の照明を伴う看板やネオン、イルミネーションなどを20時以降消すようお願いするとして、「夜は暗いです。街灯のみが灯る、ということになるんだと思います」と説明しました。こうしたことを業界団体を通じてお願いしていくとしたうえで、「防犯の関係で、街灯はそのまま」とも指摘しました。
午後の情報番組「ゴゴスマ GO GO!Smile!」(TBS系)はこの日、簡単にこの話題に触れていました。知事会見の様子も一部紹介したあとで、20時以降のネオンなどの消灯要請について、MCの石井亮次アナが「外飲みとか色んなこともあるんで、ということもあるでしょうか」と話を振りました。
すると、コメンテーターの清原博さん(国際弁護士)は「夜、真っ暗になれば人々の印象が違ってきて、緊急事態宣言だという強いインパクトを与えると思う」とした一方で、「治安が悪くならないのかな。医療従事者の方が帰る時に真っ暗で怖い思いをするということが、もしあると...」と懸念を示しました。石井アナは「知事も言及しておりましたけど...」と、小池知事の「防犯の関係で、街灯はそのまま」発言を念頭に置いた様なフォローを入れていました。