フジTV「ステマ女子アナ」反省なし!タダ美容100回以上200万円でも「何が悪いの?」社内処分もされず!?――ほか7編

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   東京、大阪、京都、兵庫の4都府県で4月25日(2021年)から5月11日まで緊急事態宣言を発令する。期間中は飲食店に酒などを提供しないよう要請するという。だが、17日間という中途半端な期間が問題になっている。コロナの変異株が広がり第4波襲来だといわれるなかで、菅政権の本気度が疑われる。

   IOCのバッハ会長が5月17日に来日する予定だと聞くと合点がいく。五輪を何としてでも開催したい菅とバッハは、一時的に感染者数が抑えられ、緊急事態宣言も解除された東京の様子を見て、五輪へのゴーサインを出す腹積もりなのだ。菅は政権延命のため、バッハはカネのためだ。2人にいってやろうではないか、「私利私欲のために五輪を利用するな、うっせぇわ」と。

   ところで、先週、週刊文春が報じたフジテレビの女子アナ7人の「ステマ問題」だが、今週の文春によると、関わっていた女子アナたちは、「何が悪いの?」「みんなやっているじゃないですか」と悪びれた様子はないという。フジの上層部も、人数が多すぎて、「"守る"以外の選択肢が見当たらない。このまま社内で円満に終わらせるしかなく、風化を待っている状況です」(情報番組関係者)。

   フジ関係者から寄せられた情報によると、7人の女子アナたちが、美容室と系列のネイルサロン&マツエクに通った回数は100回を超え、総額200万円は下らないそうである。これはBPO(放送倫理・番組向上機構)が乗り出してもおかしくはないレベルのコンプライアンス違反だと思うが、フジのアナウンス部では問題解決どころか、どこから漏れたのか犯人探しに躍起になっているという。本末転倒である。

若大将は不死身だった!84歳加山雄三 70%まで機能回復し「あと10年は現役で頑張りたい」

   永遠の若大将といわれる加山雄三が小脳出血を起こして入院したのは、昨年(2020年)8月29日だった。その前年には軽度の脳梗塞を起こしている。加山は4月11日に84歳になった。さすがの若大将も今回はと思われたが、不死鳥の如くに甦り、週刊新潮でインタビューに答えている。

   倒れた日、「水を飲もうとしたら気管に入ってしまってね。誤嚥というか、"ゴホン、ゴホン!"とむせ返るほど激しい咳が止まらなくなって、そのうちにぶっ倒れたわけです。(中略)気づけば自宅の床に突っ伏して吐いていた」

   すぐに奥さんが救急車を呼んでくれたことで、大事に至らなかったという。長嶋茂雄が自宅で倒れた時は、誰も家にいなかったため、発見、搬送が遅れ、かなり重度の後遺症が残ってしまったが、加山は現在、入院前の70%くらいまで回復したといっている。

   彼はタバコは52歳でキッパリやめ、酒も還暦を過ぎた頃から飲まなくなったそうだ。私などは、そんなことをして、人生何が楽しいのだろうと思ってしまうが、加山はあくまでも前向きである。小脳出血さえも自分の人生にとってプラスにしたかったという。「そのために、なぜ小脳出血で倒れなければならなかったのか、自分の落ち度はどこにあるのかを客観的に分析してみた。そうするうちに死への恐怖感が薄れて、生きる活力が沸き起こってくるんだ」

   あと10年は現役で頑張りたいという。ライバル役だった"青大将"の田中邦衛は逝ってしまったが、加山は100歳まで現役を続けるかもしれない。コロナが終息したら、またコンサートに行ってみよう。

ジェンダーレス・モデルの井手上漠 人生がカラフルに変わった母の一言「そのままでいいんだよ」

   フライデーが井手上漠(いでがみばく)という18歳のジェンダーレス・モデルを取り上げている。写真を見るだけでは女の子とも男の子とも見分けがつかない可愛い子だ。

   人口約2300人の島根県隠岐の島から今春上京したそうだ。漠が注目を集めたのは、2018年に出場した「ジュノンボーイコンテスト」で賞を獲得したことだった。以来、"可愛すぎるジュノンボーイ"として脚光を浴びてきたそうだ。彼のツイッターのプロフィールには「性別ないです」と書かれている。漠はこう語っている。

   <「私は身体も戸籍も男性ではあります。でもメイクをしたり、可愛い洋服を着たりもします。だからといって女性になりたいわけではありません。心は男性的な部分もあるし、女性的な部分もある。どちらでもあるし、どちらでもないんです。(中略)でも"男か女か"の2択だけですべての人はキレイに分けられることなんてない。そのことを多くの人に知ってほしいんです」>

   転機になったのは中学2年の時、母親から「漠って男の子が好きなの?」と聞かれたことだった。そこで、クラスの子から気持ち悪いといわれたこと、髪を短くして辛かったこと、男の子も女の子も恋愛対象になることをすべて話した。話を聞き終えた母親は、「漠は漠のままでいいんだよ」と、彼のすべてを認めてくれたという。その瞬間、人生が変わり、「モノクロだった世界がカラフルになっていった」そうだ。

   漠が初のフォトエッセイ集『normal?』(講談社)を出した。正直、私にはわからない世界だが、人それぞれが自由に生きる権利は守ってあげたいと思っている。

   エンゼルスの大谷翔平が開幕から好調である。日米通算100号になるホームランを打ち、ピッチャーとしても、やや制球難はあるものの、160キロを超えるスピードボールとシンカーで打者をキリキリ舞いさせている。

   週刊新潮で、岩手県に住む父方の祖母が「(大谷の=筆者注)姉さんも結婚したし、出来たら私が元気なうちに結婚してもらいたい。翔の子の顔も見たいしね......。それで活躍してくれれば文句なしだ」といっている。

   大谷がどういう女性を選ぶのかは、日米の野球ファンにとっては最大の関心事だが、オバアチャンならずとも、早く見てみたいものである。

2度も逮捕の「マスク拒否男」父親も嘆く"あんな風"になってしまった東大大学院での挫折

   マスク拒否騒動を2度も起こして逮捕された元明治学院大の非常勤職員の奧野淳也容疑者(34)は、東京大大学院満期退学という経歴を持っていると、週刊新潮が報じている。

   昨年9月(2020年)にはビーチ・アビエーションの機内でマスク着用を拒否して逮捕された。この4月10日には、千葉県館山市内の食堂で、マスクを着けないと大騒ぎして客ともみ合い、駆け付けた警察官の顔を殴ったとして現行犯逮捕された。

   奧野容疑者は大阪府内に住む公務員の父親の長男として生まれ、裕福な子ども時代を送っていたという。名門の洛星高校を卒業後、東大法学部に現役で合格している。大学院まで進み、博士課程で論文が通らなかったことからか、「だんだんと"あんな風"になってしまって......」(奧野の父親)

   食堂でマスクを着けないことぐらいで極悪人呼ばわりする今の風潮には、私も辟易している。マスク至上主義に抵抗するのはいいが、やり方を考えるべきではあったと思う。

優秀な人材ほど辞めていく霞が関の没落!長時間勤務・政治家忖度・仕事に魅力なしの超ブラック職場に嫌気

   週刊新潮で元厚生労働省の官僚だった千正康裕が、霞が関は超ブラック職場で、崩壊の危機にあると寄稿している。西村経済再生担当大臣のもと、コロナ対策を統括する「コロナ室」の職員が、今年1月の1か月間だけで約378時間の残業を余儀なくされていたことは、大きな話題になった。

   ここまでではないが、多くの官僚たちが月平均30時間の残業時間をはるかにオーバーして働いている。そのため、20代のキャリア官僚の離職率が急激に上昇していて、2013年度の25人が、19年度には104人にもなっているという。

   内閣人事局は昨年(2020年)、現役の国家公務員を対象に大規模なアンケート調査を実施した。その結果、「30歳未満・男性」職員の7人に1人が数年以内に辞職の意向があると回答したのである。その理由には「長時間労働で仕事と家庭の両立が難しい」「もっと自己成長できる魅力的な仕事に就きたい」というのが多かった。

   東大生の官僚離れも進んでいる。2010年度の東大出身のキャリア官僚の比率は32.5%だったが、20年度には14.5%にまで激減したという。もはや官僚は、エリートたちに魅力的な仕事ではなくなっているのだ。

   サンデー毎日で元経産省官僚の古賀茂明が、「官僚たちよ!忖度の奴隷から抜け出せ」と檄を飛ばしている。毎日新聞客員編集委員の倉重篤郎が「官僚奴隷化の悪影響は?」と問うと、古賀は「最大の問題は、霞が関から知恵が出てこないことだ。この数年、デジタル化を軸に世界では大イノベーションが起きているが、日本ではほとんど見るべき物がない。民間もそうだが、官僚の知恵が枯渇している。(中略)見せかけだけでやってる感を出すだけ。中身のある提案が出てこなくなった。政治家のみならずシンクタンクとしての霞が関が機能不全に陥っている」と指摘した。

   優秀な人材は入ってこず、入ってきても辞めてしまう。仕事は面白くなく、政治家にペコペコしなくては出世もできない。霞が関が凋落するのは必然である。

厚労省と病院・医師がひた隠す「新型コロナワクチン副反応死」40代男性が接種した夜に急死

   コロナワクチンの接種がいつになるのか見通せないなかで、週刊文春に気になる記事がある。北海道旭川市に住む医療関係者が「四十代の男性が接種の翌日、突然亡くなりました」と話すが、この事実は公表されていないというのである。

   接種当日、打った腕に違和感があると訴え、形成外科、循環器内科へ行った方がいいといわれて帰宅したが、その夜に急変し、旭川赤十字病院に搬送されたが息を引き取ったという。特に持病はなかったそうだ。

   ところが、病院や医師は、この男性の死亡はPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)に報告していないという。理由は、ワクチンの副反応ではないと判断したからだという。厚労省のホームページでは、報告基準は「アナフィラキシー」や「医師が予防接種との関連が高いと認める症状」とあり、すべてを報告するようにはなっていないからだ。

   しかし、上昌弘・医療ガバナンス研究所理事長のいうように、「早期に亡くなる方は理由がわからない場合が多く、因果関係は否定できないため全て報告すべきでしょう。(中略)今回のケースと同じような例は他院でもあるかもしれません。もしそうであれば、接種への不信感につながりかねないでしょう」

   特段の疾患はないと思っていたのに、実際は糖尿病が進行していたということもあり得る。今はすべてのケースを報告し、それを情報公開すべきだ。不都合なものを隠すから、国民は政権を信用しなくなる。今からこれでは、ワクチンを接種したくないという人が増えるに違いない。

   最後に、LINEが高校生限定のオープンチャットに、中年男が「サクラ投稿」していると、週刊文春が報じている。これがスタッフの独断ではなく、本社からの指示で、本社が作成した「ヤラセ指南書」も入手したというのだ。

   LINEのやっていることは疑問符のつくことが多い。ユーザーである政府や自治体、企業、個人もLINEをいったん使用するのをやめて、さまざまな疑問に答えさせた方がいいと思う。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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