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2度も逮捕の「マスク拒否男」父親も嘆く"あんな風"になってしまった東大大学院での挫折

   マスク拒否騒動を2度も起こして逮捕された元明治学院大の非常勤職員の奧野淳也容疑者(34)は、東京大大学院満期退学という経歴を持っていると、週刊新潮が報じている。

   昨年9月(2020年)にはビーチ・アビエーションの機内でマスク着用を拒否して逮捕された。この4月10日には、千葉県館山市内の食堂で、マスクを着けないと大騒ぎして客ともみ合い、駆け付けた警察官の顔を殴ったとして現行犯逮捕された。

   奧野容疑者は大阪府内に住む公務員の父親の長男として生まれ、裕福な子ども時代を送っていたという。名門の洛星高校を卒業後、東大法学部に現役で合格している。大学院まで進み、博士課程で論文が通らなかったことからか、「だんだんと"あんな風"になってしまって......」(奧野の父親)

   食堂でマスクを着けないことぐらいで極悪人呼ばわりする今の風潮には、私も辟易している。マスク至上主義に抵抗するのはいいが、やり方を考えるべきではあったと思う。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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