アジェンダ、モアベター、ペンディング――最近、職場にはびこっている「意味が伝わりにくいカタカナ語」、あなたも思い当たるものはありませんか。きょう23日(2021年4月)の「モーニングショー」が特集した。
「ルー大柴みたい」
番組ではこの話題について街の声を聞いたのだが、これがなかなかおもしろかった。
「『自分のアジェンダつくっておいて』と言われて、よくわからないまま納得したふりをしていました」(入社2年目の20代会社員)
「『ペンディング』なんていうのはよく使いますよね。保留って言えばいいのに」(50代営業職)
「シェアするというのは流行っているからわかるけど、モアベターとか、何か変じゃないですか」(20代営業職)
「『フォローアップお願いね』とか、日常化しちゃっています。ルー大柴みたいになっている」(30代コンサル関係会社員)
ちなみに、ルー大柴は「トゥギャザーしようぜ」「寝耳にウォーター(寝耳に水)」「藪からスティック(藪から棒)」など英語を乱発するギャグで知られるお笑いタレントだ。
スタジオでは、野上慎平アナウンサーがいくつかの「難解カタカナ語」を解説した。「彼をアサインしたからよろしく」といった「アサイン」は、任務などを割り当てること。「アジェンダ」は予定表のこと。「エスカレしたいのですが...」の「エスカレ」については、「エスカレーターのように段階的に上がるということで、上司に指示を求めることだそうです。ちょっとわかりづらいですね」と野上アナ。
長嶋一茂「俺はキレるね」
ハーバード大やジュリアード音楽院を首席で卒業し、英語が堪能なバイオリニストの廣津留すみれは「『エスカレ』なんて英語ですらない。なんかダサい。私は絶対使わないようにしようと、めちゃくちゃ気を付けています」と笑顔でバッサリ切り捨てていた。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)
「『それ、フューチャーしといて(正しくはフィーチャー)』とか、使っているだけでも格好悪いのに、それが間違っていて二重に格好悪い場合もありますね」
長嶋一茂(スポーツキャスター)
「(難解カタカナ語を使われたら)俺はキレるね。全員が理解する言葉を話しなさい、と反論します」
「職場でカタカナ語が多い人の特徴」について、慶応大文学部の井上逸兵教授のコメントも用意されていたのだが、スタジオトークが盛り上がりすぎてパネルで説明する時間がなくなり、「専門家の方も、賢く見せたがっている人も中にはいるのではないかという分析でした」と野上アナが最後に駆け足で付け足していた。
(キャンディ)