複数の女性と同時に交際し、誕生日を偽ってプレゼントなど10万円相当をだまし取ったとして、おととい20日(2021年4月)、39歳の男が逮捕された。男の姑息な手口もさることながら、驚くべきは、男の行動が「クサい」とにらみ、真相を追及した交際相手の女性Aさんの行動力だ。
警察が逮捕容疑の対象にした被害女性は3人だが、Aさんによると「確認できた(交際女性の)人数は42人」という。きょう22日の「モーニングショー」は、Aさんから聞いた話をたっぷり伝えた。
別の女性と合流し、車でどこかへ
Aさんは容疑者とマッチングアプリで知り合い、昨20年1月から交際が始まった。容疑者の本当の誕生日は11月13日だが、交際開始からほどなくして「1カ月後の2月22日が誕生日」と言われ、Aさんは家電量販店でイヤホン代の資金として2万円を支払った。
その1カ月後、容疑者は自身が仕事で扱っていると称して水素水の売り込みを始めた。Aさんが契約に躊躇すると、「母親が6歳の時にがんで亡くなった。母親のように若くて亡くなってほしくない。一生きれいで健康で一緒にいてほしい」と口説いたという。熱意に押されたAさんは、整水器やシャワーヘッドのレンタル契約にサイン。その後、酵素ドリンクの契約も結んだが、そのうち宮川容疑者からの連絡は途絶えがちになった。
不信感を抱いたAさんは、昨年10月のデート後、駅で別れた容疑者を離れた場所から観察していた。すると、容疑者は別の女性と合流し、車でどこかへ。ここからAさんの執念の追跡が始まった。
自身のデートのパターンと照らし合わせ、「2、3時間後に駅のロータリーに戻ってくる」と踏んだAさんが待っていると、予想通り車が戻ってきた。容疑者と別れた女性を走って追いかけ、何をしていたかを詳細に聞き取った。「私の2回目のデートと同じパターンだった。吐き気がしました」