「本当の間違い」とは
ほかに、上條のやり方に反発しながらも密かに思いを寄せる幼馴染みの捜査一課主任・水樹爽(広末涼子)、危険な匂いがする上條に強く惹かれる千堂の娘・優愛(仲里依紗)が、ドロドロとした権力ドラマに華を添える。いや、優愛の場合は、さらにドロドロを加えるというべきか。
この異色の警察ドラマは、4月15日の初回平均視聴率13・5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を獲得した。オリジナル脚本を手がけたのは「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(2019年)でネット社会の闇に警鐘を鳴らし、東京ドラマアウォードグランプリなど数々の賞を総なめにした脚本家・武藤将吾だ。
上條が正したい「本当の間違い」とは何なのか? 稀代のストーリーメーカーである武藤とダーティーな役が似合う玉木が、これからどんな人間ドラマを見せてくれるか楽しみだ。(毎週木曜21時~)
(寒山)