大手家電メーカーのシャープによる、全国の飲食店を応援する企画が話題を呼んでいる。15日(2021年4月)にスタートした「ふんばる飲食店さんへ」題した企画で、シャープ公式ツイッターアカウントにお店のいち推しメニュー写真を投稿すると、抽選で5人にシャープの空気清浄機がプレゼントされる。
企画参加にあたっては、フォローやリツイートは必要ない。公式アカウントは「存分にお店の宣伝を載せてください」「都道府県どこのお店か、テイクアウトできるかといった情報をプロフィールに盛り込まれた方がいい」などのアドバイスも行っている。
客が急増した店も
シャープのアカウントをみると、海鮮丼、ざるそば、うな重、温泉旅館料理など、美味しそうな料理写真が集まっている。
15日のスッキリでは、企画に参加したお店を取材した様子を紹介した。自慢のタルタルチキン定食やモツ煮、カツ丼を投稿した長野県の和風居酒屋には、たくさんの「イイね」が集まっているほか、一時は4分の1まで落ち込んだ売り上げが、今はお店に入れないお客さんが出てくるほどまで増えた。
企画がスタートしてすぐに手づくりプリンとコーヒーを投稿した渋谷の喫茶店は、すでに6000イイね。フォロワーも2倍3倍と増えて通知が鳴り止まない。
チャーシューカレーや牛カツカレーの写真を投稿した大阪府内の飲食店店主も「大きな企業さんでも小さな飲食店のことを視野に入れてはる。ありがたいという気持ちがおおきい」と語る。
「困った時はお互い様な広告ができないか」
なぜ飲食店を応援するのか。シャープ担当者は「しんどい状況に終わりが見えない今、困った時はお互い様な広告ができないか」と語る。82万人のフォロワーを持つシャープ公式アカウントを使って、飲食店は自店の広告、消費者にはグルメ情報、シャープは空気清浄機の宣伝ができるというまさにウィンウィンウィンの企画だ。
投稿を見た人からは「食べに行きたい」「いつも車で通っているのですが気付きませんでした」といった反響も。
司会の加藤浩次「こういうやりかたがあるんですね。全員が得になる」 前田裕二(実業家)「すごくいい。企業のキャンペーンは『リツイートしてくれ』というのが多いが、その代わりお店の魅力を書いてねというのが新しい。利他的なキャンペーンで、企業目線ではなく顧客目線が結局飲食店のためになるということをわかっている」
高橋真麻(フリーアナウンサー)「いち飲食店が発信しようとしても限りがある。自分が飲食店経営者だったら、抽選に落ちてもシャープの空気清浄機を買おうと思う」
加藤浩次「いろんな企業に広がっていくといい」
企画の応募締め切りは4月22日、当選発表は4月28日となっている。
(みっちゃん)