「深刻化する子どもへの性被害の問題。内閣府と文科省は、学校などで使える教材を初めて公表しました」とMCの谷原章介が見せたのは、水着を着た男の子と女の子のイラストが描かれたボード。「みずぎ(水着)でかくれるところはじぶんだけのたいせつなところだからだよ」とメッセージが書かれている。
今回、公開された教材は6種類。幼児期から大学・一般まで、年代ごとに内容が変わっている。小学校高学年向けのものにはSNSの注意点、中学生向けのものには恋人同士の間に起きる暴力、いわゆるデートDVなどが盛り込まれている。
「家庭内で話すということも大事かも」
難しいのは谷原が冒頭で紹介した、小学校低学年や幼児向きのものだ。街の声を聞くと、「教える機会がそんなにない。やってくれるのであればありがたい」(小2息子を持つ40代母)、「しなきゃいけない時代だなとは思いつつもしてなかったのが現状なので、教育機関で取り入れてくれるのはありがたい」(5歳娘を持つ30代母)など、親たちの反応は良い。
しかし、教育評論家の石川幸夫さんは幼児向けの教材の「たいせつなところ」という表現に首をかしげる。「非常にオブラートに包んだ表現をされている。しっかりとテキストの中で絵で表現すべきだし、言葉で表現すべき」と言うのだ。
弁護士の橋下徹は「性器とかイラストに描くのは性教育の話だ」と性器そのものを明記する必要はないと意見。「ただ、今回のものは性被害を防止する教育で、これはきちっとやっていかないといけない。この教材は大変ありがたいが、もう少しダイレクトに『水着で隠れている部分に他人が関心を持つ場合がある』と、もう一歩踏み込んでもいいのではないか」と話した。
谷原「『学校でやってくれると助かる』という親御さんの意見もありましたが、僕ら大人もちゃんと向き合って、家庭内で話すということも大事かもしれませんね」
(ピノコ)