「青天を衝け」青春群像劇が熱い!「栄一は60年代全共闘運動に巻き込まれた田舎エリート」「維新を『西』ではなく、初めて『東』から描いた大河」「千代と村の女衆がこれからのキーマン」

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「天罰なんか与えず、神風を吹かせればいい」

   「栄一が思誠塾で、『どうして日の本の神様は神風を起こしてくれねぇんだ。天罰なんか起こさねぇで、風で異人も病も吹き飛ばしてくれりゃいい』と真正面から言い、ひんしゅくを買っていた。以前に姉さまが狐につかれたエピソードを思い出した。あやしげな祈とう師を、栄一は合理的思考で論破してしまった。この思考が、栄一にとって今後の鍵になっていきそう」

   「威勢のいいセリフしか出てこないテロリストどもに、新しい国を造るだけのビジョンとか、具体的な方策があるのだろうか。その点、栄一の場合、百姓という地に足のついた生活の基礎があるし、この世の営みを経済の視点から考えられる才覚もある。それが栄一の強みだ。『オマエは百姓なんだから、鍬や鋤で地面を耕してりゃいいんだ』とバカにされていたが、狂信的なテロリストなんかには言われたくない、と腹がたったよ」

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