<テレビで読む スポーツ> フィギュアスケートの世界国別対抗戦が大阪市で始まりました。2021年4月15日の男子ショートプログラム(SP)では、五輪2連覇の羽生結弦選手が2位となり、同日夜のニュース番組「報道ステーション」(テレビ朝日系)などが取り上げました。
報道ステーションでは、スポーツキャスターの松岡修造さんによる現地会場からのリポートを紹介しました。松岡さんが注目したのは、羽生選手の「試合前のルーティン」。「びっくりしました」と、その「独特の動き」の意味に迫りました。
「感動の演技の裏」の努力
番組が流した試合前映像では、椅子に座った羽生選手が体ごと首を左右に大きく振っています。松岡さんも「思いっきり首を動かすわけですよ」と説明。羽生選手は、続いて縦(前後)にも首を振っていました。松岡さんによると「10分近く」、こうした動きを繰り返していたそうです。
スポーツ取材歴の長い松岡さんも「こんな動き、見た事がない」という、この「試合前ルーティン」。羽生選手は、自身で考えながら作り上げている最近のルーティンだと教えてくれたそうです。
それにしても、この動きをするのは「どうして?」。松岡さんの疑問に対し、羽生選手は、「耳石を動かしている」と言ったあと、バランス感覚を整えていると思ってもらっていい、と補足したとのこと。
松岡さんは、羽生さんの「感動の演技の裏」に、「これだけ多くのことを考えて、時間を費やしている」という背景があったのか、と感心していました。羽生さんの「気迫」に影響を受けて居ても立ってもいられなくなったのか、「明日に向けて、私も準備をします」とカメラ位置から走り去ってしまいました。
スタジオ陣の富川悠太キャスターは「準備には少し早すぎる気もしますが...」と感想をもらしていました。