大阪府の新型コロナの新規感染者確認数がきのう13日(2021年4月)、初めて1000人を超えて1099人となった。大阪府の吉村洋文知事はきのう13日の記者会見で、「生活の維持に必要な外出以外は控えてほしい」と呼びかけ、自身が推奨していたマスク会食についても「マスク会食だからどんどん会食してくださいとは思わない」と指摘した。
「大阪府はきょう対策本部会議を開いて、中学と高校のクラブ活動の自粛を要請、大学の対面授業中止を要請するようです。大阪は外出自粛の要請ということになりました」とMCの羽鳥慎一が伝えると、府の対応についてコメンテーターからは批判が相次いだ。
「マスク会食ならいいという誤ったメッセージにならないか、と...」
浜田敬子(元AERA編集長)「吉村知事の発表を見ると、事実上のロックダウンですよね。でもそういう言葉を使わず、緊急事態宣言も要請しない(編注:12日、情勢次第では要請する考えを表明している)。一方でマスク会食や自粛営業という言葉がある。メッセージが矛盾していて、何がしたいのか伝わりにくい」
羽鳥「緊急事態宣言を出して危機意識を促さないと、1000人を超えましたからね」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「吉村知事の対応はすべて場当たり的。マスク会食という言葉が出たときに、マスク会食ならいいという誤ったメッセージにならないか、と僕は4月5日にコメントしました。それから10日。そのころに会食した人の感染が今明らかになっています」
国際医療福祉大学の松本哲哉・主任教授(感染症学)「今はもうマスク会食というレベルではなくなってきています。学校だけでなく、企業の方もテレワークも含めて街中にあまり人が出ないようにしないと、大阪の感染者数を抑えていくのはかなり難しいと思いますが、知事の判断が緩い。今の段階での緊急事態宣言でも遅いぐらいです」
浜田「兵庫県知事が『うちわで口を押えて会食すればいい』と言って、700万円の予算をつけてうちわを作るというニュースを見て、脱力しました。そんなことをしている場合なのか。どこからその発想が出てくるのでしょうか」
(キャンディ)