この春に就職した新人社員たちがいま困惑しているのは、会社の固定電話の応対だろう。キャスターの岩田絵里奈アナが「電話代行サービスの会社が6都府県の会社員400人に行った意識調査によると、6割以上が固定電話の対応にストレスを感じていることがわかったんです」と取り上げた。
22・3%が「とてもストレスを感じる」、「まあまあ感じる」が44%、「あまり感じない」「まったく感じない」は3分の1だった。東京・新橋で聞いてみても、若手社員は「苦手」「怖い」「不安」という。
「信頼や気持ちよさにつながっていきますからね」
心理カウンセラーの大野萌子さんは「自宅にも固定電話がないのが大半になってきて、通話の習慣がないんですよ」と説明する。宮崎哲弥(評論家)も「20代は携帯電話ですらしませんよ。ほとんどがメールなどのメッセージです」。メールだと文字や絵文字、写真のやりとりなので、音声だけの固定電話は「相手の顔が見えないのが不安」(20代男性)なのだそうだ。
しかし、業務電話に出られない社員では、会社は困る。マスクや消毒液など衛生用品販売の「アイグッズ」でも、今月(2021年4月)に入社したばかり新人は「最初は手が震えました」という。「3コール以内で出る(1コールが基本)」「3コール以上のときは『大変お待たせしました』と出る」などのマニュアルがあり、先輩が電話マナーの指導に当たる。採用・育成責任者の大城早紀さんは「電話ひとつで、この会社は気持ちがいいとか、お願いしてよかったなとか、信頼や気持ちよさにつながっていきますからね」と話す。
司会の加藤浩次「上司の方は大変ですね。新入社員も早く乗り越えていってほしいです」
いつまでも「固定電話は苦手」なんて甘ったれたことを言っていたら、たちまち「使えない奴」ということになってしまう。
(カズキ)