<おちょやん>(第94話・4月15日放送)
ガラス玉、なぜ寛治の手に? 弟ヨシヲの行動と決断

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   鶴亀新喜劇に新しく加わった須賀廼家万歳(藤山扇治郎)と須賀廼家千兵衛は、須賀廼家千之助(星田英利)に配役をはずされてしまって以来、稽古場に顔を出さない。一方、千之助も稽古でセリフが出なかった日から、姿を見せない。鶴亀新喜劇は波乱の船出だった。

   そんな中、新しい劇団員の朝比奈灯子から、終戦後の道頓堀で公演した「マットン婆さん」の話を聞く千代(杉咲花)と一平(成田凌)。鶴亀新喜劇は自分の居場所だという鶴亀歌劇団出身の灯子の言葉に力が湧く。

千代はガラス玉を握りしめた

   その夜、寛治が帰還した。

   寛治「約束してた仕送りも手紙も書かんでごめんなさい」

   そう言って謝った寛治は、千代が弟・竹井ヨシヲ(倉悠貴)に渡したはずのガラス玉を出した。満州で博打に負けてからまれている寛治のことを偶然助けたのがヨシヲだという。

   その後、日本が降伏したと知ると、ヨシヲは寛治に早く逃げるように言い、ガラス玉を寛治に託した。

   ヨシヲ「心配いらん。姉やんやったら、お前のことを許してくれる」

   そして、ヨシヲは逃げ遅れそうになる女性を助けようとして命を落とす。寛治は、ガラス玉を千代に渡すことを心の支えに日本に帰還したのだった。

   千代「寛治おおきに。ヨシヲとの約束守ってくれて。生きて帰ってきてくれて、おおきにな」

   千代はガラス玉を握りしめた。(NHK総合あさ8時放送)

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