道頓堀の一時代を築いた喜劇王・須賀廼家万太郎(板尾創路)が、笑いに包まれながら舞台を去った...。
家庭劇の座長・天海一平(成田凌)は、二代目・天海天海として、新しい劇団・鶴亀新喜劇の座長を受け入れることにする。
敵意むき出しで反抗的な態度
時を同じく、家庭劇以外からも劇団メンバーが参加することになった。元鶴亀歌劇団の朝比奈灯子の他に、元万太郎一座の須賀廼家万歳(藤山扇治郎)と須賀廼家千兵衛がいた。
新えびす座のこけら落としは、初春に行われることが決定したが、初日から万歳と千兵衛が須賀廼家千之助(星田英利)に敵意むき出しで反抗的な態度を見せる。戦場から帰ってきて二人は、万太郎との芝居を楽しみにしていたのだ。
ふてくされて反抗的な二人が気に食わなかった千之助は、初春興行のための新作の台本に、二人を起用しなかった。それに腹を立てた万歳と千兵衛は稽古場から出ていってしまう。
稽古が始まるが、千之助は突然セリフが飛んでしまう。いつもの千之助ならばセリフが飛んでもアドリブを入れるはずだが出てこない。
千之助は、万太郎の言葉を思い出す。
万太郎「セリフなんか忘れてええのや。せやけど、セリフは忘れる、即興ができへん。そないなったら役者はしまいや」
千之助はどう対処するのか。(NHK総合あさ8時放送)