ピストルを使った新説を出す納得の暗殺シーン
「桜田門外の変のシーンは狂言、鬼ケ島の舞台と斉昭の水戸での子供たちとの楽しいひとときをフラッシュバックして秀逸だった。井伊直弼の怨念が斉昭を呪い殺したのかも。栄一も平和な古里から怒涛が押し寄せる時代の波に飲み込まれていく。平穏な血洗い島から動乱の江戸へ。いよいよストーリーが動き出す。来週が楽しみだ」
「ツッコミ所といえば、直弼が家茂の前で『井伊家は代々公方様を御守りすべく、常に矢面に立ちます』と言って、大見得を切ったポーズをしたピース。将軍として推戴した家茂に精一杯のお茶目さを示したのではないか。次週で家茂と和宮とのロイヤルウェディングやら、坂下門外での安藤信正襲撃と、中央政界が超音速な進行になってきている」
桜田門外の変の描き方が、映像美の極致だという声が多かった。
「安政の大獄からの桜田門外の変への流れを、わかりやすく丁寧に描いてくれて本当に面白い!井伊直弼が少し良い人に見えてしまうぐらい。自分が憎まれても職務を全うして家茂の幕府を守りたかったのがよくわかった」
「桜田門外の変のシーンが、狂言、斉昭の姿が交錯する演出法によって、これほどまでに劇的に描き出されるとは...。思わず見入ってしまいました。とても残酷な場面でありながら、相反する映像の美。また、謹慎中の慶喜(草彅剛)の演技もとても素晴らしかった」
「桜田門外の変。ピストルを使ったところ。暗殺成功もこれなら納得できる。最新の説が使われていて感動しました!」
斉昭、直弼、左内ら主要人物の一気の退場がスッキリしているとの声も。
「斉昭、直弼、左内など時代の重要人物が次々と一気に退場。それぞれキャラづけされた退場の仕方に、なるほどこう来たかとドラマ的な脚色も楽しんだ。小池くんはナレ死かーいとも思ったが、ドラマでの立ち位置や粛清のバッサリ感と見ればありかな。時代の変革期に、誰にとっても善人であることも悪人であることもない哀しさが桜田門外の変の井伊と、吉子に抱かれ接吻を最期に旅立つ斉昭と対比されていた。また、不本意な謹慎中の訃報に己の立場を改めて思い知る草彅慶喜の悲哀たっぷり咽び泣くシーンも良かった」