終戦から3年、千代(杉咲花)と家庭劇の面々は、芝居道具をのせた大八車を引きながら、地方を回って公演を続けていた。
そんなある日、突然、鶴亀株式会社の番頭、熊田(西川忠志)が現れる。社長・大山鶴蔵(中村鴈治郎)が、道頓堀に戻ってこいというのだ。
その頃、道頓堀は再び芝居の街として復興し始めていた。大山社長は再建した「新えびす座」に大勢の客を呼び込むため、千代たち家庭劇の皆に、新しい劇団「鶴亀新喜劇」を作り、日本一の劇団にするように伝える。座長は一平(成田凌)だ。
しかし一平は、戦争中、大山に無残に切り捨てられたことを忘れられず、すぐに返事をしない。
「なぜ、万太郎一座じゃないんや?」
一方、戦前、芝居茶屋「岡安」があった場所で、女将・岡田シズ(篠原涼子)と娘・みつえ(東野絢香)が「岡福うどん」を始めた。
「岡福うどん」で千代たちは大山の提案について話し合う。
須賀廼家天晴「ちょっと、けったいやないか。なぜ、万太郎一座じゃないんや?」
家庭劇の皆が、なぜ自分たちに声がかかったのか不思議に思う。(NHK総合あさ8時放送」