「新年度始まったばかりですが、なんと、早くも会社を辞める新社会人が相次いでいる、ということです」ときょう9日(2021年4月)の「モーニングショー」でMCの羽鳥慎一が伝えた。背景には、コロナ禍での就活事情があるようだ。
「オンライン面接の影響」とは
SNS上では最近、「私もキラキラした社会人になれると思ってたけど、こんなにブラックだとは思わなかった」などと、数日間で会社を辞めた新社会人の悲痛な声が次々と投稿されている。番組が街で取材した40代のサービス業の男性は「新卒は3人で、(辞めたのは)2人。情けないですよね」とあきれた口調で話していた。
オンライン面接のみで就職した販売会社を退職した22歳の女性は、番組の取材に「男性社員が女性社員に『自分の立場をわきまえろよ』と怒鳴っているのを聞いて、社内の体質に絶望した」。また、面接も入社式もオンラインだったという食品製造会社を退職予定の20歳の女性は「研修もなく、『あなたの担当はこれ』と仕事を任された。右も左もわからないのに...」と不満を漏らしていた。
就活コンサルタントの高田晃一氏によると、コロナ禍で増えたオンライン面接の影響で、採用のミスマッチが増えているという。「オンライン面接は自宅で受けるため、自分がその会社で働くイメージをしにくい。入社後初めてネガティブな部分に触れて驚く新社会人も多いということです」と斎藤ちはるアナウンサーが伝えた。
玉川徹「単なるわがままという場合もあると思いますよ」
MCの羽鳥慎一「その気持ちもわかりますけど、おじさんは『1週間で...』と思いますが...」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「僕は本当にやりたい仕事を続けるためには、理不尽だけどここを乗り越えなくちゃと思って我慢もしたし、続けてきた。単なるわがままという場合もあると思いますよ」
このあと、羽鳥が「田中さんは新卒で入った会社を1カ月で辞めたそうです。なんで辞めたんですか」と言ってコメントを振ったのが、IT分野のジェンダーギャップ解消に取り組む一般社団法人「Waffle」CEOの田中沙弥果氏。「わがままかもしれないですね。若者の意見を言う会議が全くなくて...。(1週間でも会社の実態は)わかりますよ。オンラインだといい面しか教えてくれないので」
テレビ朝日に入社して2年が経過した斎藤ちはるアナウンサーは「もうちょっと頑張ってみようかなという気持ちを持てる会社だといいですけど、そうでないと苦しいかもしれません」。スポーツキャスターの長嶋一茂に「斎藤さんは(そういう気持ちを)持てるということ?」と突っ込まれ、「はい、もちろんです!」とそつなく答えていた。
(キャンディ)