新型コロナの新規感染者数が878人と２日続けて過去最多にのぼった大阪府できのう７日（2021年４月）、「医療非常事態宣言」が出され、通天閣が赤く灯された。府は、来週には感染者が1400人を超えるという試算も公表している。
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コロナ対策のさまざまな「宣言」めぐり論議も。
大阪府知事が医療非常事態宣言
スタジオでは、大きなパネルの左側にMCの羽鳥慎一、右側に白鴎大の岡田春恵教授が陣取ってこの話題を伝えた。感染者数が落ち着いている間はあまり姿を見ない岡田教授が番組に登場すると、事態の深刻化を感じる。
パネルに掲示された様々なグラフは、どれも右肩上がりだ。昨夏の第２波、今年１月の第３波と今回のそれぞれ直近2週間の「７日間新規感染者推移」を比較したところ、「第２波のときは2.7倍、第３波のときは2.3倍になったときがありましたが、今回は4.3倍で、急拡大という状況です」と羽鳥。年齢別のグラフでも「40代未満の若い世代は、（グラフの上昇）角度がほぼ垂直です」。
岡田教授「変異ウイルスの影響だと思います。今までかからなかった小児にも感染している。４月に入り、大学生の対面授業も増えており、学校で広がらないか、家庭に持ち込まないか、心配です。変異型はなかなか体の中から消えず、PCR検査で陰性になるまで１カ月ぐらいかかる。その分、病床のひっ迫につながります」
大阪府の吉村洋文知事は「これまでにない速度で感染が急拡大している。明らかにイギリス変異型の影響が非常に強く出ている」として医療非常事態宣言を発出し、府民へはマスク会食の徹底や不要不急の外出自粛などを呼びかけている。
「ちょっと分からなくなってきますね」
石山アンジュ（「（一社）パブリックミーツイノベーション」代表）「この医療非常事態宣言というのは、大阪が独自に出しているものなのでしょうか。まん延防止（等重点）措置がとられたばかりなのに、混乱してしまいますね」
羽鳥「この宣言によって何の効果があるかといえば、特に効果はないのですが、今は大変な状況だというお知らせだということですね。ちょっと分からなくなってきますね」
テレビ朝日コメンテーターの玉川徹は「予測通りのことが起きているだけ。なぜそのための準備ができていなかったのか。変異株でイギリスが大変なことになっているのは２月の時点でわかっていたのに、何も準備はしないで今ごろ『変異株のせいです』と言って、医療非常事態宣言でしょ。日本がやっているのは基本的には自粛戦略。100年前のスペイン風邪と同じです。ワクチンを打てば事態が良くなるというのは分かっているのに、グズグズしていて早く打とうとしなかった。検査態勢だっていまだにダメ。国や自治体がやるべきことをやらないで、医療非常事態宣言ですって言ったって、府民はじゃあどうすればいいんだということですよ。情けなくなります」と国や自治体の無策ぶりに憤慨し、約４分間にわたってまくし立てた。
（キャンディ）