夫である富川福助(井上拓哉)が戦死したため、床に伏せたままのみつえ(東野絢香)。劇団仲間である須賀廼家百久利(坂口涼太郎)も戦死し、天海一平(成田凌)は、愛国物の芝居で戦地に行くことを後押しするような本を書いたと責任を感じ酒に溺れる。
縁側に座ったままの福助の息子・富川一福(西村竜直)。
千代は、何とか一福に寄り添おうとするが、一福の「嘘つき」という言葉に苛まれる。
戦地にいくことを応援してきた自分たちは、嘘つきだったのか。
戦争で最愛のものを失った人々を前に、自分たちには何ができるのか...。
千代は、たった一人で食料を調達していくるのに、心は限界を超えていた。
昭和20年8月15日、日本は敗戦の日を迎える
昭和20年8月15日、日本は戦争に負けた。
表に出て空を見上げて喜ぶ千代。そして、芝居のセリフを誰に気兼ねすることなく大声でいえるときがきた。
一平も書斎から出て、芝居のセリフを遠慮なくいい続けた。
一平「すっきりした。ほな、いってくるか」
千代「どこへ?」
一平「負けたのに、怒られるかもわからんけど祝電や」
その後、稽古場の焼け跡へいくと、劇団員たちが一平との約束通り集まっていた。
劇場が焼けてしまった道頓堀を離れ、全国を回って自分たちの芝居を見てもらおうと、一平の提案に皆が賛成する...。(NHK総合あさ8時放送)