司会の谷原章介が「嬉しいニュースですよね。(ツイッターで)つぶやいている人もたくさんいます」と紹介したのは、「池江璃花子、東京五輪代表に」のニュース。続いて、永島優美アナが「競泳の日本選手権女子100メートルバタフライの決勝で、池江璃花子選手が57秒77で優勝しました。東京オリンピックのメドレーリレーの派遣標準記録を突破しまして、これで代表に内定しました」と伝えた。
「勢いが止まりません」
白血病の公表から約2年2カ月。レース後のインタビューで、池江選手は「自分が勝てるのは、ずっと先のことだと思っていたんですけど(中略)、自分がすごくつらくてしんどくても努力は必ず報われるんだな、と思いました」「最後も仲間たちが全力で送り出してくれて、今すごく幸せです」と、涙で声を詰まらせながら溢れる思いを語った。
谷原は「まさかこの東京オリンピックに間に合うと思わなかったです。日本中に、そして同じようにガンと闘っている人たちに、すごい勇気を与えたと思います」と感動を抑えられない様子。
池江選手の100メートルバタフライのタイムを振り返ると、驚異的な復活劇が見て取れる。
2016年には57秒71でリオ五輪に内定し、18年のパンパシフィック水泳の決勝では56秒08で日本記録を出した池江選手。しかし19年、白血病を公表。この種目の復帰後初レースとなった今年(2021)2月の東京都オープン予選では1分0秒06だったが、そこから59秒44(同大会決勝)、58秒68(日本選手権予選)、58秒48(準決勝)と徐々にペースを上げて行き、きのう(4月4日)の決勝のレース結果に至ったのだ。
谷原「4年前の勢いのあった水準に戻ってきている。ご自身も第2の水泳人生とおっしゃっていますが、勢いが止まりません。ここに至るトレーニングは相当大変だったのでしょう」
月曜総合解説担当の橋下徹(弁護士)「教科書の次の改定がある時に、ぜひ道徳の教科書に載せてほしい。日本全国の子どもたちには、池江さんのストーリーをしっかりと胸に刻んでほしい」
(ピノコ)