暗愚と言われた家定の意地、悲哀が伝わってきた
最後にこんな声を紹介したい。
「全ての始まりが日米通商条約。脅しすかしで不平等条約。日露戦争後まで条約改正で苦労する日本、安政の大獄でも多くの血が流れた。『畏れ入り奉ります』の井伊大老の返答が文字通りの畏れ入りから、徐々に高圧的に変わるさま、『さもありなん』の感じかな。暗愚と言われた家定にも意地があり、見下される気持ちもあり。能力ないのに、トップの立場に立たされる悲哀とコンプレックスほど怖いものはないね。『花の生涯』以外じゃ悪役の井伊直弼の忠義、譲ったつもりの慶喜が見せた激情。2人の相思相愛を察して身を引いた喜助さんみたいには上手くいかないのだね」(テレビウォッチ編集部)