井伊直弼のキャラに可愛げがあり、ちっとも悪役に見えない
「岸谷さん、草彅さんが良かった。大河直虎ファンとしては少し複雑だが、それも含めて本作の井伊直弼は面白い。キャラに可愛げがあって、ちっとも悪役だとは思わない。今後も今回のような感じで進めて欲しい」
「20年以上前の大河『徳川慶喜』では、杉良太郎がそら怖ろし気な貫禄で、堂々と井伊直弼を演じていたが、このドラマでは、まったく真逆なキャラになっていて、興味深かった。どちらが実像に近いのか知らないが、ステレオタイプの井伊じゃないところがよかった。それと、その井伊に果敢に意見する慶喜も、やはり本木雅弘が演じていた慶喜とは違って、これまた面白かった。意外にホンネでは幕政にコミットしたがっている慶喜なわけね。井伊に『登城禁止』を言い渡されたときの、なんとも言えない表情がよかったよ」
「今日は井伊大老が主人公だった。なんか栄一と千代の祝言がかすんでしまった感じ。でも今は慶喜目線のパートの方が観ていて面白い。栄一目線は庶民のハナシなので、はっきり言ってドーでもいいようなストーリー。あの日米修好通商条約は掃部頭が事後承諾したってホントなの?」