このドラマは母親・富田靖子の物語だ
このドラマは母の物語だったという人が多かった。
「最後までぶれなかったドラマ。最後まで奇をてらわず、このドラマらしい最終回でした。ラストらしくみんなが色んな形で人生を変え始めたけど、富田靖子さんのお母さんが一番よかった。モコミが母に言い返した言葉が、このドラマの核心をついていた。母はこのドラマでもっともイメージのよくない人だったが、この人の存在があってこそ家族はまた希望を持つことができた。モコミのドラマに見えるが、母の物語でもあった。兄、祖父、父、モコミの彼氏とみんなの人生が大げさに演出されず、でも上手く軽やかにアンサンブルを奏で、モコミをひきたてた。ラストシーンも静かに幕を閉じ、主人公たちを見送った」
「最初から最後まで母親が諸悪の根源にされたドラマです。最後に取って付けたように母親へ感謝のコトバを突然口にするのは、母親を罵ったモコミに免罪符を与えるために過ぎない。これだけ母親をコケにしたドラマは最近珍しい。性的トラウマを植え付けた父親を拒否し、自分の事を後回しにして夫や子供たちの事だけを考えて母親として頑張ってきたこの女性をいったいどうすれば『毒親』などと断罪できるのだろう」