志村けんの「最後の女」が最後の逢瀬で気付いた"コロナ感染"フラフラで蕎麦も食えず――他10編

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

食事がノドを通らない?「羽生結弦」絶不調!母親、トレーナー同行できず情緒不安定

   何の世界でもそうだろうが、とくにスポーツ界は頂点を極めれば、後は落ちていかざるをえない。羽生結弦(26)のスウェーデンで行われた世界選手権の演技を見ていて、彼の時代の終わりを感じたのは私だけではないはずだ。ネーサン・チェン(21)がノーミスで首位に立った。羽生ならやってくれるはずだと期待したが、ジャンプで立て続けにミスをし、初出場の鍵山優真(17)にも後れを取ってのまさかの3位。

   週刊新潮によれば、海外でもご飯にこだわる羽生の生活面や精神面を細やかにサポートしてくれる母親の由美が、コロナ禍で同行できなかったことや、トレーナーたちもいなかったことが、羽生にとって大きなハンディになっていたのではないかという。その答えは来年の北京五輪で出るはずだ。

   東京五輪開催はほぼ絶望だと思うが、週刊文春に「もし開会式ができたら入れてくれ」と、森喜朗組織委員会前会長たちが要求していた「口利きリスト」が載ってる。森は歌舞伎役者の市川海老蔵、白鵬、X JAPANのYOSHIKI。小池都知事は「火消しと木遣りを演出に入れて。絶対よ」といってきたという。

   スポーツ史が専門の坂上康博一橋大学院教授がいうように、「開会式の演出に政治家が介入し、組織委の自立が損なわれることは、五輪憲章にも抵触しかねません」。カネを湯水のように使ったうえ、自分の贔屓の人間を入れろというなど、こやつらは五輪を私物化しようとしていたのだ。

   週刊新潮は、週刊文春が報じたCMクリエーター佐々木宏が1年以上前のグループLINEに送った「渡辺直美をブタに」というアイデアが公表されたのは、イヤな感じがすると特集を組んでいる。たしかに、グループ内でさまざまなアイデアを出しながら切磋琢磨していく過程においては、よその人間には見られたくないものもあるに違いない。現に、佐々木のアイデアは批判され、白紙に戻っていた。それを1年以上経って、あれは女性蔑視だったといわれるのでは唇寒しではある。決して佐々木のアイデアがいいとは思わないが、このことは、もう一度議論を深める必要はあると思う。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

姉妹サイト