大阪市と兵庫県神戸市などの阪神地区と仙台市にまん延防止等重点措置が5日(2021年4月)から来月5日までの1カ月間実施される。その中身をめぐって波紋が広がっている。
議論になっているのは、吉村洋文・大阪府知事が打ち出したマスク会食の義務化だ。客に飲食時だけマスクを外し、食べない時は着用するように呼びかける。店側には「協力しない客は入店禁止」を求める。これに対して、神戸市の久元喜造市長が「つけたり外したりすると、ウイルスが付着している可能性があり、かえって危険」と反対論。市民にマスク会食を求めるつもりはないそうだ。
昭和大学の二木芳人客員教授は「接触より飛沫感染が危険だから、マスク会食の効果はある」と指摘した。
大阪市内の聖火リレー中止を求める吉村・大阪府知事
オリンピックの聖火リレーも問題が多い。吉村知事は、大阪市内で13日と14日に予定される聖火リレーについて「中止すべきだ」とストップをかけた。大阪市以外はいまのところ、実施する方向だ。兵庫県の井戸敬三知事は「もう少し見極めたい」としている。
テレビではもっぱらランナーの映像ばかりだが、聖火リレーは実はスポンサー企業の宣伝トラックがマーチを派手に奏で、DJが大声ではやしたてる大パレード。今のやり方では感染拡大を助長する危険がつきまとう。
廣津留すみれ(バイオリニスト)「スタッフの数を考えるとあぶないところがあります」
長嶋一茂(スポーツキャスター)「オリンピックをやるためなら、聖火リレーを中止する方がいい」
司会の羽鳥慎一「人の多い場所を走りますから。東京なんか、渋谷を走るんですよ」
感染の実状を考えれば、大阪以外でも聖火リレーは危険すぎる。