フジテレビの新番組「めざまし8」が29日(2021年3月)、始まった。俳優の谷原章介と永島優美アナの新たなMCコンビが「朝の顔」としてスタートを切った。
「永島さんよろしくお願いします」と谷原が頭を下げると、永島は「谷原さん、よろしくお願いいたします」と3倍も大きな声でペコリと頭を下げ、声の大きさで冒頭から圧倒した。報道番組が初めての谷原に対し、永島は直前の「めざましテレビ」のMCを5年間務めてきた「先輩」だ。
冒頭のおしゃべりでは、白を基調にしたスタジオが話題。永島が「谷原さん、これから何色にでも染めて行ってください」と突っ込むと、谷原は「永島色に染めてください」と返した。はしゃいだ永島が「谷原色じゃなくて?」、谷原「お互い染めあっていきましょう」。
最初の新コーナーは「ニュースHOTワードランキング」。前日からのニュースを「SNS」から抽出したものと、各種ニュースサイトの「記事」からAIが集計した、それぞれ8項目をリストアップ。2枚の大型ボードの前に2人が立った。2人が選んだのが「羽生結弦が『花は咲く』」。羽生選手は28日の世界選手権で銅メダルだったが、エキシビションで、東日本大震災の復興ソング「花は咲く」の歌声をバックにスケーティング、感動を呼んだ。谷原は続いて「志村けんさん一周忌法要」をあげ、「もう一年が経つんですね」。
国と自治体の「お見合い状態」続いている
特集では、新型コロナウイルスの「リバウンド」の兆候を、感染者数の推移グラフなどを書き込んだ大型パネルで解説した。東京都は27日の感染者が今月最多の430人。小池百合子都知事は、「2週間後には1000人にいってもおかしくない流れになっている」と警告。ただ、メインコメンテーターの橋下徹・元大阪府知事は「まん延防止等重点措置(マンボウ)は、責任者があいまいだから、自治体も政府も自分たちからマンボウをやろうと言わない。時短要請(マンボウ)やろうとすると飲食店からものすごいクレームが来るし、協力金の財源も考えなければならない。国も自治体もやりたがらない『お見合い』状態が続いている」。谷原「お見合いをずっと続けていたら、第4波が来てまた緊急事態宣言てこともありますよね」。
谷原は、コメンテーターとともに自分の考えを主張しようとする姿勢が目立った。ならば、橋下以外の3人のコメンテーターは必要ないようにも見えた。