<シグナル 長期未解決事件捜査班スペシャル>(フジテレビ系3月30日火曜放送)
殺人犯の汚名を着せられ20年前を生きる刑事と現在を生きる刑事が無線機を通じてつながり、長期未解決事件に挑む

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   廃棄されるはずだった古い無線機を通じてつながる20年前を生きる刑事と現在を生きる刑事が、長期未解決事件に挑む――2018年に連続ドラマとして放送されたヒューマンサスペンスドラマが3年ぶりにスペシャルドラマとして帰ってきた。原作の韓国ドラマ「シグナル」でも、特に人気が高かったストーリーのリメイク版だ。

   20年前を生きる警視庁城西署刑事課強行犯係の巡査部長・大山剛志(北村一輝)は、何者かの策略によって元警視庁捜査一課管理官・中本慎之助(渡部篤郎)殺害の濡れ衣を着せられ、2020年の今も行方不明だ。

   その大山と無線機でつながる現在の警視庁長期未解決事件捜査班の警部補・三枝健人(坂口健太郎)は、かつて城西署で大山の後輩だった未解決事件捜査班の班長・桜井美咲(吉瀬美智子)とともに大山の冤罪を晴らそうとする。

   だが、当時の資料はすでに消滅しており、それを2000年を生きる大山に伝えると、大山は「俺を相当邪魔と思っているヤツらがいる」と推理する。そこで、三枝と桜井は大山の無実を証明するため、中本殺害事件の真犯人を捜し出すため再捜査を開始した。

20年前に自殺した婚約者が生きていた

   そんなある日、カメラマン・武田寿士(古川雄輝)が未解決班を訪れ、20年前に自殺した婚約者・上杉胡桃(桜井ユキ)が生きていると言い、「彼女を捜してください」と訴えてきた。武田が数日前、2人の思い出の場所でカメラを構えると、レンズの向こうに年齢を重ねた胡桃がいたという。実際に武田が撮影した写真を見ると、写っている女性は確かに胡桃によく似ていた。

   もし本当に胡桃が生きているとしたら、20年前に貯水池で発見された遺体は一体誰のものなのか? 三枝たちは未解決事件として捜査に乗り出すが、遺族はなぜか非協力的だった。それは胡桃の姉・杏珠(篠原ゆき子)が抱える秘密に関係があった。

   そんなある晩、時計が23時23分を示したとき、再び無線機が鳴る。三枝が出ると、2000年を生きる大山が「三枝警部補、またつながりましたね」とうれしそうに呼びかけてきた。

   大山は三枝から武田と上杉の一件を聞き、逃走中の身でありながら捜査への協力を申し出た。そして、女優の卵だった上杉が所属していた芸能プロダクションに乗り込み、悪徳社長・鳥羽(駿河太郎)を問い詰める。すると、上杉が自殺直前にあるパーティーに派遣され、そこで建設会社社長・石川匠(青木崇高)と知り合ったことが分かった。上杉と石川の間で、何かがあったのは間違いない。

   石川は元警察官で、警察官時代は上層部とつながりを持ち、今も警察権力をバックに悪事をやりたい放題だ。その背後には、大物衆院議員・野沢義男(西岡徳馬)や、内閣情報調査室次長・三谷宗久(杉本哲太)、警視庁公安部長・山崎聡史(田中哲司)がいた。野沢は、殺害された中本に自分の汚職事件の隠蔽や数々の裏工作をさせていた黒幕で、今も政府や警察を裏から操って暗躍するフィクサーだ。

   そして、大山と三枝、桜井ら未解決班が協力し、20年前と現在との両面で捜査を進めていくと、大山が殺人犯の汚名を着せられた中本殺害事件と数々の不可解な事件が一つに結びつき、ついに闇の中から巨悪が暴き出される。(よる9時30分放送)

                                                    

寒山

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