竹内結子さんが長瀬君の共演した愛妻役が「さくら」だった
宮藤官九郎の仕掛けには細かい点まで配慮が行き届いているという。たとえば、プロレスラーの名前だ。
「ブリザード寿が憧れていたブルーザー・ブロディは実際に42歳の時、ホセ・ゴンザレスという人に刺殺されるのですよ。長瀬君も寿一も42歳。最初にブルーザー・ブロディが出てきた時から伏線は張られていた。そこまでプロレスに詳しくないので後で知りました」
「私もWikipediaでブルーザー・ブロディを調べてみました。家族思いの穏やかな性格だったとも書かれていました。寿一そのものですね」
「寿一がさくら(戸田恵梨香)をプロレスリングの上から『さくら!』と叫んだ時、一瞬で『ムコ殿』の桜庭裕一郎の『さくら!』が頭に蘇った。以来、さくらのネーミングは長瀬智也の過去作品へのオマージュであると共に、竹内結子さんへの追悼の意味があるのではとずっと思ってきた(編集部注:『ムコ殿』は2001年のフジテレビ系ドラマ。長瀬智也が主演、竹内結子さんが『さくら』という名前で妻役を演じた)。今日、ムコ殿で桜庭裕一郎が歌っていた『ひとりぼっちのハブラシ』が無性に聞きたくなりYouTubeを漁った。長瀬智也の甘い歌声と共に流れた映像は、ムコ殿のさくら・竹内結子さんと桜庭裕一郎の泣き笑いの姿」