まさかの叙述トリック!「シックスセンス」を見た時の衝撃
「1話目の、父に褒めてほしかったという寿一の望みが、最後に回収されましたね。この世に未練がなくなった時、寿一は静かに旅立った。息子の死を受け入れられない寿三郎に『隅田川』が重なり、胸が苦しくなるほどでした。スカイツリーのような、大きくて、でも我欲のない『妖精』。いなくなるべく描かれていた人だったのだなと、思い当たります。強烈な余韻が今なお続いています」
「寿一が亡くなったと分かってから、何度テレビの前で泣いたことか。寿三郎が寿一を人間家宝と初めて誉めた時に、寿三郎がこれまで寿一をなぜ誉めなかったかについて、『だって誉めたら終わりだもの』と言った後、寿一が消えるシーン一晩中頭から離れませんでした」
宮藤官九郎の脚本のスゴさに舌を巻いた人が多かった。
「まさかの叙述トリック!映画『シックスセンス』を初めて観た時の衝撃を思い出しました」「クドカンさんの脚本にはやられました。大どんでん返し。先週のエンディングから、最終話は寿三郎さんが亡くなり、そのお別れシーンだと勝手に思い込んでいました。寿一のビデオメッセージが、リアルに長瀬くんからのファンへの言葉のようにリンクして、そこからはもう号泣。シリアスな場面の中に『シックスセンス』の言葉遊びをぶっ込んで、笑ったり、泣いたり、驚いたり。大忙しでした。西田敏行さんのお芝居も、格の違いを感じる熱演。それぞれの役者さんが活きていた。宮藤官九郎って人の凄さを見せつけられた想いです」